2010年6月30日水曜日

日本PK戦に散る

8強を決める決勝トーナメントで昨日、日本はパラグアイと0対0の延長のすえ今回初めてのPK戦にもつれこみ惜しくも3対5で敗れた。その健闘をたたえる声があちこちで聞こえた。今回は南米勢の活躍が目覚しく8強にブラジルとその隣国、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイと四カ国が入った。他にヨーロッパから三カ国、ドイツ、オランダとスペイン、そしてアフリカからガーナ。日本戦の後こちらのテレビ局がパラグアイの様子を映していたが威勢よく「パラグアイ、チャンピオン」とサポーター達が叫んでいた。明後日からいよいよ準々決勝、ワールドカップもあと7試合。ブラジルの応援にも熱が入ってくる。ブラジル戦の時街の道路は無人化する。皆、家やバールやあちこちに設けられた大スクリーンの前に集まって応援する。一昨日ブラジル戦のハーフタイムの時、妻が角のパン屋にパンを買いに行ったが閉まっていた。帰ってきた妻が言うことには犬たちもバールの人ごみのなかでテレビを見ていたそうだ。そしてブラジルのゴールが入るたびにあちこちで花火(爆竹)があがるので遠くにいてもすぐわかる。しかし早とちりするのがいてゴールに球を蹴り込む瞬間にあげる者がいて計算が合わなくなることもある。勝利で終わった後はお祭り騒ぎ。テレビで各地の中継があるがまるで即席カーニバル、そして祭りは夜までつづく。昨日医院の待合室で医者達の会話を耳にした。「準々決勝は金曜日の11時、準決勝は火曜日の午後三時半、決勝は日曜日だから問題ない」なんとその時間帯には診察の予約は入れないように気をつけておけという事らしかった。ご心配なく、そんな馬鹿な患者はどこにもいませんよ。

2010年6月24日木曜日

日本3x1デンマーク

今日の日本対デンマークの試合は素晴らしかった。日本は引き分けか勝ちで決勝トーナメント進出が決まる、日本は最初動きがかみ合っていなかったがすぐに積極的に攻めあがっていった。本田選手と遠藤選手のセットプレーで前半2点。これで試合が決まったとデンマークの監督が後でコメントしていた。後半はお互い1点を入れ日本が3対1で勝った。ブラジルの生中継のアナウンサーも日本もなかなかやるなー決勝トーナメントの相手のパラグアイも気をつけないととコメントして前回の日本代表監督Zicoは当時日本はセットプレーのうまい選手が必要だと言っていたので今回それが実ったとも言っていた。夜インターネットのスポーツ欄で今日のヒーローを選んで下さいとあったので本田選手に投票したらそれまでの結果が出ていて、本田選手69%、スロバキアのVittek 選手21%、オランダのRobben選手7%そしてパラグアイのSanta Cruz選手3%となっていた。

2010年6月20日日曜日

父の日のプレゼント

今日はワールドカップ第二戦目、ブラジルの相手はコートジボアール。初戦の時より動きもよく3対1で勝ちブラジル中に歓声が沸きあがった。Luis Fabiano と Elano の見事なシュート、思わず手をパチパチとたたいた。今日は家でビールと妻の手造り料理、味も格別。Luis Fabiano はゴールの後左手の指五本と右手の指一本で六という数字を示した。彼の娘の六歳の誕生日へのプレゼントだと実況アナウンサーが説明した。その後続けて今日南アフリカは父の日でこのゴールは彼の父親にも最高のプレゼントになったはずだと息を弾ませて言った。そういえば日本も六月の第三日曜日が父の日と聞いた。ここブラジルは八月の第二日曜日となっている。母の日が五月の第二日曜日と統一されているのにこの父の日調べてみると国によって違っている、しかも歴史が浅い。悲しいかなこの父の日、母の日に比べてどうも重みに欠けているような気がする。

ワールドカップ - テレビの販売合戦

ブラジル人のワールドカップにかける意気込みはすごい。できるだけいい映像で見ようとテレビを買い替える。昨日はこういうコマーシャルをテレビでみた。「32インチの地上デジタル液晶テレビをお買い上げのお客様にはブラジルがワールドカップで優勝した場合は同じ型のテレビをもう一台無償でさしあげます」というのだ。値段はと見ると一台でもかなり魅力的で私もワールドカップ前に買っていなければ早速買いに行くところだが涙をのんであきらめた。ブラジルの場合多くの人が優勝確実と信じている(私もその一人である)ので店は大入りだろうがリスクも大きい。さてこの賭けどうでるか店の収益にも影響するのでかなり勇気がいる。
この地上デジタル放送、欧米諸国参加の入札からブラジルは日本方式を採用した。現在のところこの方式を採用しているのは日本以外は南米八カ国と今回の中米のコスタリカ。これにはブラジルの決定が大いに影響しているのではないかと思う。

2010年6月16日水曜日

ワールドカップの放映合戦

さすがサッカー王国ブラジル、ワールドカップの試合は地上デジタル放送で全試合観れる。今の予選は毎日3試合。こちらの時間で午前8時半と11時それに午後3時半。ブラジル最大の民放グローボ社は200人以上のスタッフを南アフリカに送り込んで特設スタジオからの放映となっている。スポーツ担当をはじめ朝、昼、夜のニュース担当のキャスター達も現地から中継している。他の民放も放映している。14日の日本xカメルーンも観戦できた。実況しているのはアナウンサー、ワールドカップ経験のある選手それに主審経験者からなるチームだ。日本戦では相手の攻撃を封じる日本の作戦をほめていた。ブラジルの場合は華麗な勝利でないと国民が納得しないので、2x1の対北朝鮮戦は勝つには勝ったが満足していないと言う批評も聞かれた。
ワールドカップ初回からの毎回出場、優勝5回を誇るサーカー王国ブラジル。選手、監督、関係者のストレスは高まるばかり。

ブラジル2x1北朝鮮


昨日15日待望のブラジルの試合がはじまった。私と妻は息子のマンションの小さなプールサイドでのバーベキュー観戦となった。3時半の試合開始なので私達は2時ごろ家を出たが着いた時には3時になっていた。普通は遅くても30分で着くのだが、今日は皆が2時ごろ一斉に仕事を終えテレビでの試合観戦に帰路につくので交通渋滞を引き起こしてしまったのだ。あまりイライラすることもなく親戚の集まっているプールサイドに着き挨拶を交わしているうちに肉が焼きあがってきた。肉にはブラジル人はうるさいので嫁の父親にまかせてある。私達は持ち寄りの果実ジュースや鶏肉そしてケーキと次々とテーブルの上に並べていく。試合が始まる前に一応腹ごしらえをしておこうと皆食べ始めている。そのうち試合の予想スコアーの表が回ってきた。私は2x0と書いたが他に同じスコアーが3人いたので3x1と書きなおした。見ると4x0から1x0までいろいろ、しかしさすがブラジルが負けると書いたのはいない。やがてキックオフ。前半はブラジルは動きが鈍い。昨日の天気予報だと気温は3度で風が強くもっと寒く感じるだろうと言っていた。期待は後半にかかる。待ちに待った初ゴール喜びが爆発する。ゴールポストとキーパーのわずかな隙間をついた難しいMaicon のゴール。ホッと胸をなでおろす。2ゴール目は元サントスで一緒にプレイしていたRobinho とElano との息の合ったコンビネーションからうまれた。しかし北朝鮮もブラジルの守備陣を突破しての鮮やかなゴール。
このスコアーを当てたのは写真の左端の女性。

2010年6月13日日曜日

恋人の日

今日は6月13日。縁結びの聖人として信仰のあつい聖アントニオの日である。聖アントニオを祭っている教会では良縁を願う若い未婚の女性達のお祈りの列ができる。そのイブの日がブラジルでは恋人の日とされ昨日の12日はテレビでショッピングセンターやレストランなど若いカップルでにぎわっている様子が映されていた。尋ねられると「永遠の恋人同士だよ」と答えていた既婚のカップルも見かけられた。アメリカやそれを取り入れた日本での2月14日のバレンタインデーに相当するがチョコレートを送るとか特に決まってはなくお互いに何かの形で祝ったりプレゼントを送ったり交換したりしている。何事も自然に自分達に似合った形で祝っているのを見るのが一番ほほえましい。

2010年6月12日土曜日

ヴィトリアの最低気温は14度?


ここ数日少し涼しいかなと思っていたらなんと58年ぶりに最低気温を記録したそうだ。それがなんと14,2度。ちょっと意外な気がした。自分ではもっと寒い日があったような気がしたからだ。娘の住んでいるCuritibaは何日か前3度とテレビにでていた。去年娘が7月スペインにいた頃の友達をブラジルに遊びに来ないかと誘ったところ「こちらは暑くて気候がいいのに私はわざわざ南極なんかにはいかないわ」と断られたといういきさつがあった。ブラジルは暑い所だとは一概に言えない。
私はほかの人にここEspirito Santo州の気候を説明するとき「ここは四季の変化はないが南風と北(東)風の気候がある」と言っている。南風のときは寒く(涼しく)て北風のときは暑い。これは年中を通じていえる。冬(暦のうえで)北風が吹けば暖かいし夏に南風が吹けば寒く感じる。30年前日本に仕事で住んでいた時よく日本の方から言われたのは「日本は四季があっていいでしょう」私も負けずに「そうですね。しかし一年中春とか秋の天気だったらどうでしょう」

2010年6月11日金曜日

南アフリカ ワールドカップ 


4年に一度のワールドカップが今日から南アフリカで始まった。決勝は7月11日、1ヶ月の熱き戦いである。常勝を義務づけられているブラジル代表カナリヤ軍団(黄色のユニフォームからこう名づけられている)、勝って当たり前で責任は重い。監督はかって日本でプレーしたことのあるDunga. 果たして6回目の優勝はなるか、この期間中ブラジル国民はテレビの前に釘付けになる。これに先立ちテレビや新聞ではテレビの販売合戦があった。ワールドカップ観戦をぜひ映像の鮮明な地デジでと言うのだ。ワールドカップの前月はいつもテレビの売り上げが伸びるのだが今年は80%の売り上げ増だったそうだ。私も宣伝文句に乗せられて液晶テレビを二台も買ってしまった。今日開幕戦の南アフリカ対メキシコの試合を見たが期待どうりの鮮明さで応援にもつい熱がはいってしまった。南アフリカの監督はブラジルのParreiraで多くのブラジル人はそうだったのではないか。さすが移民の国ブラジル、ハーフタイムには各地に住んでいるメキシコ人と南アフリカ人の応援の様子が映されていた。日本戦の時はサンパウロのLiberdade街からの中継となるのだろう。各チームが南アフリカに到着すると大型バスに乗り込む姿が映されていた。このバスの車体にそれぞれの国の希望のフレーズが書かれている。ブラジルのには「このバスは満杯です、ブラジル全部がこの中に詰まっています」というのだ。的を得た文だ。この期間中ブラジル全国民がコーチになる。また全国民がテレビでブラジル戦を観戦できる取り計らいがなされる。例えばブラジルの試合が午後3時だとすると多くの事務系社員は1時に勤務を終え家に帰ることができる。どうしても会社にいなければならないところでは試合の時間中は会社での観戦が許可される。もちろん機械を止めることができないところは別である。早引きした時間はのちに土曜出勤、あるいはすでに年初の勤務時間表に一日何分の時間外勤務とかに組み入れてある。15日のブラジルの北朝鮮との初戦は息子のマンションのプールサイドでのバーベキューで応援観戦となっていて持ち寄りで招待されている。
ブラジルの勝利またその先の優勝を願う。
上の写真は新聞のテレビの広告。現在為替レートは1ドル1.8レアルである。

2010年6月8日火曜日

雨が降っても天気いい(?)


今年は寒さが少し早い、六月の初めのCorpus Christi (聖体祭)の休日を利用してサンパウロから妻の一番下の弟夫婦が一人息子Bryanをつれてこちらに遊びに来たが四日間の滞在中あいにく天気は悪く雨が降り続きおまけに寒かった。南から来た寒冷前線が上空に停滞していたせいだ。最後の四日目わずかながら陽がのぞいた。まだ海を見たことがないもうじき六歳になるBryanの夢をかなえるべく近くの海へのりだした。私達大人には少し冷たいがさすが風の子(いや海の子?)Bryanは大はしゃぎで海から出ようとしない。二時間後帰路についたがまたもや曇ってきて少し寒くなってきた。
夕食時テレビの天気予報を見ていたら明日はサンパウロは天気でこちらは雨とでていた。すると義弟が言った。「僕たちは明日雨でも天気いい」とニヤニヤしている。私がキョトンとしていると妻もニヤリ。はっと私も気がついてあいづち。「そうだね」
天気いいをブラジル語のTem que ir (行かなければならない)と語呂あわせをしたのに気づいたからだ。