こちらで発行されている日本語新聞「ニッケイ新聞」に上の記事を見かけた。この事件は当時インターネットやNHKでもフォローしていたので覚えている。ブラジルに住んでいるものとして彼らの言動はこちらでは日常茶飯事のことなので当たり前のこととしてとらえていた。しかし日本ではありえないこととしてとらえられる。罰は罪に対して下されるのでそれを自分から認めれば即罰せられる。そこでなんとかそれから逃れようとする。警察および司法界は有罪か無罪かを立証していく。何に基づいてやるかというと法である。しかし法も解釈の仕方がある。優秀な弁護士だと有罪を無罪あるいは刑の軽減や実刑を受けないように持っていく可能性がある。そこで優勝な弁護士とレッテルを貼られれば引く手あまたということになる。西洋ではわずかなことでもすぐに裁判沙汰になる。人口の比率ですればブラジルは日本に比べるとずっと弁護士の数が多いだろう。大抵私立の大学は法学部から始まりそれがやがては総合大学へと発展していく。
ブラジルで50年、いまでもどうしても分からないことがある。それは現行犯の規定。こちらでは何かやらかすとまず逃げるそして24時間たってから弁護士と警察に出頭する。現場あるいは24時間内につかまると現行犯として牢に入れられるがその後で出頭するとほとんどの場合それから免れる。車の事故を起こしても相手を救うどころかひき逃げを奨励しているようなものではないか。実際にこれはニュースでいつも見ていることである。
日本人移民の場合、苦しい生活の中でも子供を大学にやった。まずは弁護士、そして医者、後は子供の自由。違う文化の中でのなれない生活の苦労の度合いを物語っている。
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