家に住んでいると、時々リフォームや水、電気関係のトラブル解決に左官屋を呼ぶことがよくある。家ではここ10年以上使っている左官屋がいる。2ヶ月前に家の外壁を塗らした時に仕事シャツを忘れていったので妻が洗濯して今年中に返しておこうと電話で昨日連絡して今日の朝取りに来てもらうようにした。門から入ってきた彼の顔が少し赤い、どうやら昨日のよるから仲間で飲んでいたようだ。今日はクリスマスイブでもあるのでケーキとシャンパンに似た飲み物を一本妻がシャツと一緒に渡していたので私が「ドナ・イウダ(彼の母親)におこしをもたしたらよろこぶんじゃないか」と言ったら、「そうね、ビンにいっぱいあるからすぐ出来る、ちょっと待たしといて」と言って妻は台所に向かった。私が「おこし」と言ったのは正式には「干し飯(ご飯を水であらって天日で干したもの)を油であげカラメルでかためて四角く切った物」である。ここエスピリト・サント州では日差しが強いので天気のいい日、ご飯は1日で干しあがる。この「おこし」、意外とブラジル人に大人気。古いつきあいの知人「誕生日、クリスマス、イースター祭、すべてプレゼントはこれで良い」との通達(?)を受けている程である。さて妻が作っている間私達はサッカー談義。コリンチャンスのクラブ世界一の話しに当然なる。何でも彼らのところは町内で賭けをしたそうだ。しかしなんと彼はコリンチャンスが3対1で負けると賭けたそうだ。ブラジル中がコリンチャンスに応援していたのにどうしてと聞くと「弟がコリンチャンスの熱狂フアンでいつもうんざりしていたのでこれで負けたらあれも大きな顔は出来ないしこっちの気分も良くなる」とのこと???
20分ほどで妻が大きな箱に「おこし」をいっぱい入れて持ってきた。彼は「これでお母さんへのクリスマスプレゼントができた」と意気揚々と自転車を飛ばして帰った。
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