2013年3月15日金曜日

ローマ法王 「フランシスコ一世」


一昨日バチカンの煙突から新しいローマ法王が決まったことを知らせる白い煙があがりサンピエトロ広場に今か今かと待ちかまえていたカトリック教徒から大歓声があがった。アルゼンチンのホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿が「フランシスコ一世」として第266代目のローマ法王に即位されることが決まった。サンピエトロ大寺院のバルコニーに新ローマ法王として現れた「フランシスコ一世」、穏やかに祝福をあたえる第一声の中「私を地の果て(遠いアルゼンチン)まで探しにいって私を見つけてくれた」とのユーモアも交じっていた。それから昨日Conclave(法王選びに鍵がかかった広間に閉じこもること)に集まった世界中の枢機卿との晩餐会の中でも「神様(私を選んだ)この人たちをお許しください」とお祈りをあげられたとのエピソードも伝えられた。なにか親しみを感じる。
前法王ローマ法王ベネディクト16世の自発的退位による新法王選び。まず自発的退位が1300年ぶりという。ヨーロッパ以外から選ばれるのは初めて、フランシスコと名乗るのも初めて、そしてイエズス会から選ばれるのも初めて。
全世界約12億のカトリック信者、その中でもブラジルは世界一のカトリック教徒を有する。南米のカトリック教徒は世界のカトリック教徒の41%強を占める。今回の法王選びでもブラジルから選ばれる可能性も取りざたされていた。私も期待していたのだが。
それともう一つの疑問はフランシスコ一世を名乗った理由。新聞などではイタリアの13世紀の聖人Francesco de Assis に由来するとされているが、私には16世紀にアジアの国々、特にインド、日本にキリスト教を布教したイエズス会のフランシスコ・ザビエルからとったのではないかと思われてならない。
今日のブラジルのテレビのニュースで新法王は近日中にある即位式にアルゼンチン国民に(高い金を使って)来ないようにとのメッセージを送ったと言っていた。


P.S.: 3月16日 土曜日、今日テレビをみていたらローマ法王の「フランシスコ一世」はSão Francisco de Assisから採られたものでこれにはブラジルの枢機卿のすすめがあったと法王自身が言っておられるところが映されていた。1972年の映画「Brother Sun, Sister Moon」は聖フランシスコの信仰の目覚めを描いたものである。

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