実は今日六月の第三日曜日ではない。北・中南米のほとんどの国が今日なのだがなぜかブラジルだけは八月の第二日曜日を父の日としている。調べてみると、もともと父の日はなかったのだが1953年ミディアの提案で8月14日家族の守り神であるSan
Joaquim (聖ジョアキン)の日を父の日にしようとの商業的な呼びかけがありこれが第一回目の父の日となった。しかしこの日は週日だとプレゼントを贈り家族で集まって祝う習慣のあるブラジルではせっかくの商業的な目的が達成できないというので母の日と同じように日曜日にしようということで八月の第二日曜日となったといういきさつがある。これは制定された祝祭日ではない。現役サラリーマン時代、年の初めにカレンダーをもらうとまず休みとなる祝祭日を確認する。気がつくのは7月と8月は赤のマークの週日はゼロ。ためいきをつく。8月にこの父の日を持ってきたのは少しでも活気付けようとする試みだったのか(?)母の日にははるかに及ばないがショッピングセンター等ではプレゼントを買う人達がテレビで映し出される。目的は少しは達成できたか。
去年はこの時期ロンドンに居たのだがショーウインドーにチョコレート製のドリルの写真がありブラジルでは見かけたない広告なので文化の違いだなと変なところで感心した。