「4時、6時、8時と言っていたわ、子供が見るのだから4時のにしましょう」ということになり4時まえに着いたがあまり人はいない。子供を連れて帰っていくものもいる。妻が話を聞きに行く。「まだ準備ができてないので、今日は6時と8時だけだそうだわ」仕方がない、また出直すとしよう。
今時期、ここエスピリトサント州は6時になると暗くなる。何か小さい夜店がたっている。綿菓子、ポンポン菓子、Churro、サンドイッチ等々。そしてテントに入る前に人形が並べてある。恵美が素早くそれに気付き走り寄る。「この人形をお買いの子供さんは後でステージに上がって一緒に写真が撮れます」と言う。見ると赤のドレスの人形と薄青色のドレスを着た人形がいる。恵美は「私は「エルサ」がいいわ」といって薄青いドレスのほうをとる。中に入るとかなり広い、900以上の座席があると書いてあった。段々人が集まってきて200人は入ったろうか。
初めに青年が紹介され数個のボールを高く上にあげてはそれを落とさないように廻していた。その次は火のついた短い棒をやはり数個廻したりして喝采を浴びた。それからは親子ピエロのドタバタ劇で第一部が終了して休憩となった。その休憩の間私たちが入ってきた時に写真を撮っていた女の子がそれをキーホルダーにして持ってきた。仕方ない、思い出にと買った。そして初め外で売っていた人たちが中で持って回って売り出した。ひょっとすると、このサイドビジネスのほうが売り上げが多いのではと思った。ステージの方は「FROZEN」と書いた幕がはられ色々な器具が持ち込まれている。発泡スチロールの雪をとばすのもある。なんでも映画で大人気の「アナ雪の女王」があるようだ。
やがて音楽が流れセリフが始まる。するとエルサとアナの衣装をまとった女の子を中心に話に出てくる他の人達もそれぞれの衣装でステージに上がり偽ミュージカルが始まった。というのは皆スピーカーから流れてくる歌やセリフに合わせて口をパクパクしているだけだからだ。それでも子供たちは熱心に見ていた。
その間、私は上を向いてこの後、私が見に来た本当のサーカスがあるのかなと思って観察した。しかし空中ブランコはない、綱渡りのロープもない、何もない。えっ、これがサーカス、何かだまされたような気がした。あのハラハラするスリルに満ちたサーカスはどこに行ったのか。物足りないなーと思っているうちに「FROZEN」は終わった。恵美は買ったエルサの人形をもって嬉しそうにステージに上がりこの写真を撮った。
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