2016年5月28日土曜日

Corpus Christi 聖体の祝日

一昨日の26日木曜日はカトリックの宗教祭日「Corpus Christi」の日。これはラテン語でポルトガル語だと「Corpo de Cristo」となりキリストの身体という意味で伝統的にラテン語が使われている。カトリック国の公式の祭日で日本語だと「聖体の祝日」と訳されている。

今年は5月26日だが普通は6月の祝日として覚えているので年の初めにカレンダーをもらうと6月の赤丸は「Corpus Christi」の日だなと見当がつく。そういえば今年はカーニバルが早かったのでこうなったのか。今年の前後12年で一番早くなっている。
すると今年は6,7,8月は記念日、祭日の休みはなしか。サラリーマンには厳しくなる。

そういえば休日はブラジルより日本の方が多いのではないかと思う。ブラジルは記念日、祭日が日曜日に落ちても振替休日はない。だから年によっては休日が非常に少ない時がある。昔は宗教祭日が多く休みが多かったような気がするがそれがかなり切られて今度は振替休日なしでは休みが少なすぎるような気がする。定年退職者としては関係ないが少なくても日曜日の振替休日だけは作ってほしい。

いつものように話がずれてきたが何も宗教とか休日の話をするために書こうと思ったのではない。Corpus Christiの日はブラジルのほとんど全市で花、砂、布、おがくず、瓶のふたやその他の日用廃棄物などで作られた長いじゅうたんが教会の前の通りやその他の大通りに敷かれる。
その仕上がりの美しさで有名になった町や地域がありCorpus Christiの日は見物客が殺到する。

エスピリトサント州では南寄りの町「Castelo (城という意味)」が有名でこちらに移ってきた時から行こう行こうと思いながら距離や混雑などを考えるとついおっくうになり、なにを隠そう今年もまた逃がしてしまい同じ思いを約40年間引きずっている。。
その代わりと言ってはなんだが近くの区でやっているとテレビで言っていたのでのぞいてきたので下に写真を載せている。。

今年のCasteloの様子は Imagens de festa de corpus christi em Castelo 2016 これをコピーし検索の所に貼り付けてEnterキーを押すと出てくる。
Castelo地方はブラジル有数の大理石の生産地なので大理石やその粉で飾っている様子がテレビ局の映像に映っている。今年はなんでも8万人の人出だったとか。車の渋滞のニュースを見るとやはり行けない。

下の写真は近所の通りに造られた色付けされた砂やおがくず、などで道に描かれたじゅうたん。









庭をひと回り

ようやく暑さもおさまりエアコンをつけなくてもよくなった。でもまだ雨は降らない。庭に植わっている果樹や花はどうなっているのか庭を一回りしてみた。




 上左の赤いバラは二階のベランダの緑の(赤い?)カーテンになるべく植えられたのだが結局は育ちが悪く今では絶えかかっている。

 









 下左は野生の蘭で三色バンダ、木にくくりつけてある。右はカトレア。





 左の蘭はレリアで上はカトレア
下左はアサイーの木で中頃に小さな実が沢山なる。右はププニャの木でイースターの時は切り倒してやわらかい芯は郷土料理のタルトの「Torta capixaba」に使われる。木の中頃の赤い実は粉にしてパンを作る。







 バナナの木(?)はまだ低くて実も小さい。逆にヤシの木は高くなりすぎてとても登れない。
右のUrucum(ウルクン)は赤い自然着色料として料理に使われたりブラジルインディオは伝統の儀式のときなど顔や身体に塗ったりする。













上左はスターフルーツの木で下はその実。

上右はピタンガ(Pitanga)の実で 大きさは人差し指の頭くらい。今は時期ではないがたまたま熟れたのが一つなっていた。

池に放った金魚が大きくなっている。前はここで生まれた鯉がいたのだがオスが全滅して絶えてしまった。オスたちはメスにいいとこをみせようと高く宙返りをするのだが時々的がくるって夜、外のコンクリートに落ちてしまい息を引き取ってしまう。最後のメスも老衰で死んでしまった。

3羽の石の鳥は孫娘が園芸店によるたびに買って集めたもので一番大きいのはおとうさん、次はおかあさん、小さいのは自分だそうだ。

下右は今年最後のぶどう。 実は写真では大きく見えるが最初の11月、12月のに比べると半分の大きさ。

追記:
ブドウの棚の下にブドウの実が沢山落ちていて通るたびに踏みつけるのでコンクリートが紫色になっている。収穫しないとみんな熟れて落ちてしまうなと思って全部取った。小鳥たちにつつかれて大分傷が入っている。下も掃除してきれいになった。何を隠そう家にある3本のブドウの木、すべてコンクリートの割れ目に枝を差し込んだものが育ったものである。畑に植えても思わしくない。畑もすべていい加減に種をばらまいておいて自然にはえてきたものを育てている。その方が効率が良い。

翌朝、外で朝のコーヒー(朝食)をとっているとブドウの棚の周辺がばかに騒がしい。見ると小鳥たちが「ピピピー、、ピピピー」 といって飛び交っている。「あれー、自分たちの朝食がないぞーと騒いでいるぞ」と気が付いた。
この辺は都市開発が進み近所に緑が少なくなって動物たちが家に食べ物をあさりに来る。木立が続いているわけでもないのに、たまにはリスや小ザルまで現れるようになった。

最近はこちらが食べるのを楽しみにしている果物が小鳥たちに先取りされている。
先日知り合いが家の庭を回っていて「今ジャブチカーバの時期だろう、食べさせろよ」と言ったので木の所に連れていくと青いのしか付いていない。色ずき始めると熟す前にみんな小鳥にやられて皮と種だけが木に張り付いている。それを見て「へー、時勢は小鳥たちにも厳しくなっているんだなー」と言って深刻な顔をして帰って行った。
ということで家のJaboticabaは小鳥たち専用となり私たちは朝市から買ってきている。


グアバの実はブドウやJaboticabaに比べると大きいので小鳥たちがつつき始めたのはそのまま残しておくと他の実への被害が少なくなる。


2016年5月23日月曜日

アボカドの思い出


今年はアボカド(abacate) が豊作の年だ。箱に入っているのは昨日と今日収穫したもの。収穫といっても落ちた実を拾っている。以前は一本は家の前の塀の近くにあったのだが塀を超えて歩道側にあるのが近所の子供たちの石投げの攻撃に会いあるものは塀を通り越して家の近くまで飛んできて危ないので木を切った。このブログのどこかに載っている。マンゴーの木も同じ運命をたどった。マンゴーの木はあまり大きくなり過ぎるので家の横にあるのも絶やした。

それに家の周りはコンクリートなので落ちるとアボカドに傷がつく、そこで熟れたのを目指して棒の先に布袋を付けて取っていた。マンゴーの木は高かったので上ってとるには苦労した。

アボカドは今は家の横にある木だけになったが下は土なので落ちても傷がつかないか傷つきが少ない。それで拾って集めて箱にいれている。。去年まではそう多くはとれなかったのだが今年は馬鹿に多い。私が抱えている箱のは近所の知り合いに全部持って行ってもらって適当に隣近所にもくばってくれと頼んでおいた。

ブラジルに来た初めの頃は半分に切って種を取った跡に砂糖を入れて混ぜて食べていた。珍しい味でとてもおいしかった。その後、自分達が買った土地には大きなアボカドの木があり、フルーツとしては食べきれないので、父が1センチ幅に切ったものに醤油とわさびをつけて刺身風に食べだし(約50年前か)、これが結構いけて私たちも今日まで続いている。最近は2センチ角に切ったものにコンデンスミルクを垂らして気の利いたデザートにもなっている。



このブログを見た妻が「アボカドはほかにも使っているわ」と言ってこの頃よく食卓にでるサラダを持ってきた。これはメキシコの料理「Guacamole」をつぶさないでサラダにしたもので、アボカド、トマト、たまねぎを切ったものにレモン、オリーブオイル、塩少々で味付けしたものである。

それにアボカドで作った石鹸。最初はバカにしていたが近所の若夫婦にやったら後で「赤ちゃんにも使っているし私は肌がすべすべになるので毎日使っている」 とわざわざ奥さんがお礼にきた。へー、そんなに良いのかと私たちも見直してこの頃は毎日使っている。
上の石鹸、色が黒いのは去年作ったもので最初はグリーンのアボカド色だがだんだん色があせてくる。今年はストックがあるのでまだ作っていない。




2016年5月18日水曜日

リオ・オリンピック聖火リレー ヴィトリアを通過




8月5日から開催されるリオ・オリンピックの聖火リレーが今エスピリト・サント州を通過している。昨日はヴィトリア市、今日はセーハ市から北の方の市をまわり明日はバイーア州に入る。

5月3日に首都ブラジリアから始まったこの聖火リレー、95日をかけ23の全州を巡る。約2万キロを1万2千人のランナーが交代で329の市を通り抜けていく。

上の写真は昨日ヴィトリアで起きたハップニングで聖火リレーのランナーが通っていると突然女性が飛び出しランナーと一緒に聖火を握って走り出した場面を撮ったもので観衆はニコニコと見守っていたそうだ。

先週上院でもジウマ大統領の弾劾(impeachment)が可決され副大統領が代理大統領となり新しい大臣達が任命された。大統領が変わったところで今のブラジルの厳しい状況がすぐに変わるとは思えない。代理大統領には腕が試される時と言えそうだ。

180日以内に大統領側からの弾劾に値しないというデータなどが提出され再び上院で採決が行われるが、その時も前回と同じく上院議員81人の3分の2以上の54票の賛成票(前回は55票)が必要でそれ以下だと再びジウマ大統領が返り咲く。

オリンピックまであと79日、その時の開会宣言は誰がやるのだろうか?

 

2016年5月8日日曜日

肉か魚か ? それが問題だ! Carne ou Peixe ? Eis a questão !

Peixe




今日海辺に住む知り合いの家に用があって海に沿ってドライブ、10キロくらいの道に3つの漁師直売の魚市がある。久し振りに寄ってみると新鮮で大きな魚が入っている。日系人の所に行くと「いい刺身ができますよ」と呼びかけられ1キロの鯛2匹と1,2キロのハマチ1匹それに1キロ半のEnchovaを2匹。全部でしめて日本円で約3千円、こんなに安いのも珍しい。
Enchovaは酒と塩を振って半日陽に干し2日くらい冷蔵庫で水分調整をし、その後真空パックして冷凍庫に入れ好きな時にレンジにかけていただく。
鯛は早速刺身にしたがちょっと味見だけ。というのは今日は「母の日」なので近所の店でバーベキューを食べに行くと約束してあったので刺身で腹を太らせるわけにはいかない。ハマチも刺身にして味見。肉の約束をしていなければ今日は刺身三昧だったのに残念。

2016年5月5日木曜日

ついうっかり、 ブラジルビザの免除

昨日娘から電話があった。「パパイ、詳しくは知らないけどオリンピックの期間中は日本人、アメリカ人、カナダ人はブラジル入国ビザがいらないそうよ、日本の親戚に知らせたら」
早速インターネットで調べてみるとすぐ下の記事が出てきた。
 2015年10月にブラジルの連邦下院議会を通過し、11月にはブラジル大統領が法案を承認しておりました、2016年リオデジャネイロ オリンピック/パラリンピック期間中の「ブラジル査証(ビザ)免除」について、今週、ブラジル総領事館より正式に発表されました。
 ブラジルビザ免除の対象国は、日本、オーストラリア、カナダ、アメリカ合衆国国籍の4ヵ国。
 これらの国籍の方が、2016年6月01日~9月18日の期間に観光を目的としてブラジルへ渡航される場合、観光査証が免除されます。
 また、リオ五輪入場券の購入を証明する必要はありませんので、チケットを持っていない人でもブラジルビザ免除の対象となります。
■ 概要 
〔滞在可能期間〕
 ブラジル入国日より90日間 (延長不可)
〔入国期限〕
 2016年6月01日~9月18日までに入国する旅行者が対象
(リオ五輪は、2016年8月05日開幕)
〔その他〕
 査証免除は、観光目的のみ
なお、2016年9月19日以降の入国には、従来通りビザが必要となります。
 この機会に是非、ブラジルにお越しください。
実を言うと恥ずかしながらまったく知らなかった、そしてこれが2015年の10月に下院を通っていたなんて。そういうわけでブラジルに興味を持っている人たちにはまたとないチャンスではないかと思います。
今は騒々しくてオリンピックの開会宣言を誰がするのかもわかっていません。なにしろ大統領弾劾案が最近下院で可決されたばかりですから。それでも私たちは何十年と変わらぬ生活をしています。