2016年6月13日月曜日

ブラジルに早くも寒波?

今日はSanto Antonio(聖アントニオ)縁結び聖人の日。よき伴侶に出会えますようにと若い娘さんたちも教会にお祈りに行く。とても人気のある聖人のひとりである。

その前日、昨日はブラジルでは「恋人の日」と名付けられているが別に祝祭日ではなく、なんとなくできたものでどうやら商魂たくましい人達の仕業らしい。最近は結構認められて恋人同士でプレゼントを交わしたり食事をしたり映画を見たりで、カップルには大事な日になっている。ブラジルではこの恋人の日は既婚の夫婦の間でも祝われている。

実は今日は別のことを書こうと思ってノートブックに向かったのだがヴィトリアのサントアントニオ地区の話をしていてその延長で書きだしてしまった。サントアントニオ地区はヴィトリアでは早くから開けた地区だが港が島の反対側にできたので伸び悩んだ。

今日の朝のニュースではブラジルの南部の8州の州都は記録的な寒さで朝を迎えたと伝えていた。娘の理奈が住んでいるクリチーバはブラジルで一番気温の低い州都だ。それに昨日は今までのアジアセンターのほかに外国からブラジルに仕事に来る人にブラジル事情やポルトガル語の手ほどきなどを教える「ブラジルセンター」の開所式をやると言っていたので電話を入れた。

「昨日の夜は賑わったかい?」
「150人以上の人が集まって外国人も沢山いたわ、Festa junina (六月祭、田舎で秋の終わりの収穫祭とでも言うか、たき火を囲み田舎料理をたしなみ、サトウキビから作った蒸留酒にしょうがを入れたのを飲み身体を温めて、踊ったりする祭り)のまねごとをしたので皆騒いで賑わったわ。用意していたものがほとんどなくなって残ったのは私達でいただいたの」
「へー、良かったね、ところでそっちは寒いだろう」
「ええ、今日の朝の気温は零下1.3度でこの時期では19年ぶりの寒さだそうよ。ここ数日はずっと寒い日が続いているの。昨日のテレビの天気予報でヴィトリアは最低気温は15度とか言っていたので会場にいた人たち皆どっと笑っていたわ、私がヴィトリア出身と知っているので」
電話の横で婿のRodrigoが叫ぶ声が聞こえた。
「寒さではそっちはまだまだアマだな、こっちは何しろプロだからね」
ヘンな自慢をするな。
娘まで「これから冷蔵庫に入ってちょっとあったまってくるからね」と言って電話を切った。

今年の4月に南のサンタカタリナ州の州都フロリアノポリスに引っ越した正人の方の気温はと調べるとこちらは+1.3度、それでもやはりこの時期としては海岸の町でもあり記録的な寒さだという。
生まれてこのかた、ずっとヴィトリア育ちなのでこの寒さにはこたえて郷愁にかられているのでは。

日本の冬と比べるとそれでもいと言われそうだが昨日は今年始めて太陽熱風呂に入れず電気シャワーでは身体を温めるまでにはいかなかった。

あした暖かくなーれ!







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