今日は4月29日。妻は快方に向かっている。院内感染がこんなに怖いものとは知らなかった。つい最近もヴィトリアの14歳の女学生がバクテリアで2週間もしないうちに亡くなったとニュースで流していた。しかし彼女の場合は院内感染ではなかった。早くそのバクテリアに効く抗生剤を投与しなければならなかったと医者がコメントしていた。
翌日の新聞にバクテリアの名前が載っていたが妻のと同じだった。今回は息子が妻の命を救った。
前のポストはMRIを取りに行ったところで終わった。
MRIの映像を整形外科医に持っていくと「これはおかしい、あなたの今の状態だとこれはあり得ない。これは死にかけている人ので、なにかの間違いだ」と言う。しかし映像分析のコメントではすでに骨髄まで侵されている。医者はそれでは血液検査をするという。その結果を持っていくが、やはりおかしいと言って信用しない。すぐさま息子の所にWhatsApp でMRIの映像とコメントを送った。息子は怒って折り返しにこちらに指示した。「すぐ、ママイを入院させて、今すぐ薬局に行って自費でこれを買って飲むように」と抗生剤のコンビネーションの処方箋を出した。
それが金曜日の夜。抗生剤は医師の処方箋がないと買えない。すぐ娘が何回か家にも来たことのある友達の医者に連絡した。真夜中の一時過ぎブザーが鳴った。なんと彼がレジ袋にかなりの量の薬を持って来てくれていた。厚く礼を言った。
早速妻はその薬を飲んで、私たちもようやく床についた。
土日は私たちの作戦会議。まずどこの病院が息子が出す薬を受け入れてくれるかだ。
近くにかなり大きな総合病院があり私たちの保険もきく。さらに息子の同級生で二人の整形外科医がいる。そして彼らを通せば息子が出した薬を使ってくれるのではないかという結論に至り彼らに連絡を取った。月曜日に来て入院手続きをすれば翌日はひざにメスを入れサンプルを取りラボに回すという手筈がきまった。抗生剤は入院する月曜日に息子が出した処方箋を見せてそれを投与してもらうということにした。前の病院では息子が出した薬を一つしか使ってくれなかった。
月曜日入院すると医師は「今回はすでに薬を飲んでいて良くなってきているのならそれを投与しましょう」ということになってほっとした。
20日間入院して日に日に良くなって来ていたがもう注射を腕にさす血管がなくなりここで抗生剤の薬を飲むことになるので一応退院して家で飲み続けて下さいということになり、そして退院後は15日毎に整形外科医と感染専門の医師に診てもらうこととなった。
今も薬を続けているが調子の良いときは家の周りをゆっくりと歩けるようになったがまだ外には出れない。抗生剤はあと二か月ほど飲み続けるが回復は確かなものになったと思えるようになった。
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