2017年9月26日火曜日

固有名詞から普通名詞に変わったのはミョージョーだけではない


前ポストでミョージョーという固有名詞がインスタントラーメンを表す普通名詞になったと書いたがさらにあと3っつ気が付いたが他にあるかもしれない。

上の写真はブラジル発行のミニ・ポルトガル語辞書からとったものだが xerox または xeróx という項目がある。そして marca registrada (Xerox) {登録商標(ゼロックス)}と3行目に記してあるし cópia (コピー)も出ている。ポルトガル語で語頭の x はシャ、シェ、シ、ショ、シュ と発音され語尾の x はクスと発音されるので xerox は シェックス、そして  xérox  シェロックス、発音は前者がアクセントが後母音、後者は前母音になる。ということで二通りの読み方ができる。

はポルトガル語のアルファベットの中でも発音が一番多様な文字である。exemplo (エゼンプロ=例)では xe は ゼ とザ行の発音。ゼロックス と呼べそうだが語頭ではシェになるので残念。Excelente (エスセレンテ)では x は ス。ex-presidente  は元大統領で ex- はエイスと発音。Fixo (fix 英)の発音はfikso. とにかく X は読みがややこしい。
そして単独の時の読み方はシースとなる。レントゲン検査の時のX線 はポルトガル語では
raio X でこの時の X はシースと読まれる。

Xerox社がコピー機を売り出しそれが全世界に広まりブラジルではコピーは xerox またはxérox と呼ばれる普通名詞となった。さらに xerocar (コピーする)という動詞まで作られ 辞書に載っている。

時々(年に1度か2度)長男が我が家を訪れる。彼はひげが濃い。彼のために髭剃り(安全カミソリ)の新しいのを用意しておく。家に来た翌日彼が私に効く「パパイ、gillete (ジレッチどこにある」「上の風呂の戸棚に置いてあるよ」
Gilleteはアメリカの安全カミソリのメーカー。これが普及して簡単な1語でお互いに通じるので家でも使っている。ほかのメーカーのを買ってもこれで済ます。ひげそり器を文字通りにいうと aparelho de barbear だが長すぎて響きが悪い。やはり Gillete の固有名詞を使った方が歯切れが良い、いやひげ切れが良い。

3っつ目は4輪駆動のoff-road の車の総称になっている Jeep.





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