今朝、スーパーの近くの林で頭を出しているパラナ松が目に入った。「あっ、これだ!」と思わずさけんで車から降り写真を撮った。
この頃は私の周りにパラナ松の謎解きの材料があったのだがピンとこなかった。
この辺は家の前にアジサイを植えている家をあちらこちらに見かける。ここに住む前、ちょっとWikipediaでクリチーバ郊外のこの町を調べてみるとアジサイの町として知られているとあった。しかし来てみるとそれほどでもなくちょっとがっかりした。
妻がアジサイを植えたいと昨日ホドリーゴ(Rodrigo)に話すと自分はこの辺を自転車で回ってきれいなアジサイがあるところを知っているから紹介しますということになった。
さて帰って来たのだがアジサイの苗の他に大きな重い三角形の彫りこんだ木を持ってきている。花を生けるのに使えるよと言われて買ったのだがこれはどうしてもほかの理由で私に見せたいから買ったということだった。「この木の色、赤みがかっているところがあるでしょう、どこかで見かけませんでしたか?」
「あーそうか、この前買ったすごく重い椅子にこんな色があったなー」と言うと、「そうです、あの椅子です、そしてあの椅子はアラウカリアで出来てたのですよ、アラウカリアは枝が古くなるとひとりで落ちてきますが木の中に「へその緒」はおいていきます。」なるほど、面白い表現だ。
椅子の直径は36cm、花生けにどうかと言われ買ったのが長さ50cmの三角形のもの。この椅子になったアラウカリアはあまり大きくならず何かの理由で伐採され枝の部分が横切りされた部分が椅子の座るところに使われたということになる。
そして椅子の上に置いてあるのが大きなアラウカリアの一つの枝の「へその緒」、この木が生きていた時はさぞ巨大で勇壮な姿を見せていたことだろう。
今朝見たあの飛び出たアラウカリアがアラウカリアの枝は皆一緒に横に伸びる姿を見せてくれて納得した。