このおもちゃの鯉のぼりは4月の末尚人の姉理奈が「5月は男の子の月だからね」と言って家の前に飾り付けたものである。その時尚人はすでにコロナウイルス重症にかかっていた。家のみんなを元気づけるために飾ったのだとは誰もが知っていた。
どんな結果でも良い、ただ生きてさえいてくれればとみんな祈っていただろう。
ブラジルはまだまだコロナウイルスが衰えそうもない。今日理奈がクリチーバから帰ってきてマンションの近くの焼肉の食堂がお客さん一杯で誰もマスクをしてなかったとがっかりした様子で私たちに知らせてくれた。政治家たちの間でも意見がちがっていてまとまりがない。果たしていつになったら希望の灯が見えるのだろうか。
明日からは6月、尚人が私たちが平常の生活に戻るよう励ましていてくれているような気がする。
そうだ、尚に負けないように明日は鯉のぼりを取って、明るい顔を見せよう。
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