クリチーバに帰って翌日は娘夫婦とメキシコ料理レストランで昼食。娘がこれからCastrolanda に行こうと言ったので軽く承諾したがクリチーバの町を抜けていく「遠いんだなー」と聞くと160キロあるという。
カストロランダとは町の名前カストロとオランダを組み合わせたものでそこのオランダ移民の集団地の名だ。ゆっくり昼食をとって発ったので着いた時は6時前、風車見学は入館6時までとのことで慌てて入口へ向かう。それでも夏時間なのでまだ陽は高い。
ここでカストロでのオランダ移民の歴史の説明を受ける。1951年から54年にかけて55家族のオランダ移民がこの地に着き酪農や穀物栽培に従事し、結束かたく組合を組織した。当時の農作業の写真なども掲示されてあった。今は近くに大きな穀物用のサイロが並び、乳製品もブラジル全土に発送されている
ラテンアメリカ最大の組合を誇っていたかってのコチア産業組合および他の大小の日系の組合は今は強者どもの夢の跡と化した。どこが間違っていたのか?
この風車は2001年11月30日に植民50年祭の一環としてオランダから技師を呼び作られたもので高さ37m羽根の上下の長さは26m、世界でも大きい風車の一つだそうだ。
大きな木を組み合わせて出来ている本物の風車の中で色々な穀物を挽いた粉をみたり木靴を見たりすると本当にオランダにいるような錯覚を覚えた。ここもこういう宣伝幕を張ったらどうだろう。
Castrolanda,、Holanda sem passaporte! (カストロランダ、パスポートの要らないオランダ!)