Poderode の町の入口
ここもドイツ様式の建物がある
ブルメナウのドイツ村パークを昼食後発ちサンタカタリーナ州の町々を街道脇に見ながら行く。初めにPomerode (ポメローデ)の町に立ち寄る。町の入口のアーチの横に観光案内所がある。そしてプラカードには "A cidade mais alemã do Brasil" (ブラジルで一番のドイツ町)と書いてある。人口の約90%がドイツ系それもPomerania 出身。
ポメラニアとは第二次世界大戦前はバルト海に面したドイツとポーランドに国境を接した小さい国で戦後はポーランドと東ドイツに分けられポメラニアは無くなった。そういう一般的なことは私も知っていた。と言うのはエスピリトサント州にもそこ出身の子孫のPomeranos達がSanta Maria de
Jetibáに住みそこの人達とは身近に接しているからである。私たちが行く火曜の有機野菜市と土曜の青空市の野菜や果物売り場に彼らがいて、お客さんがいるときはブラジル語だが彼らだけになると何か分からない言葉で話している。「ポメラノ語?」と聞くと「そうだよ、さっきあなたたちが話していたのは日本語だろう、同じだよ。」と返ってきた。何が同じなのかちょっと疑問だが、私たちが見るところ日系よりドイツ系の方が言語や文化を継承しようと努力しているようにおもえる。
ブラジルにもう一か所ポメラノの集団地が南大河州のSão Lourenço do Sul にある。インターネットで調べているうちに分かったことだが、あともう一州ポメラノをよく見かける州があるという。それはもと直轄地 で1981年に州に昇格したRondonia (ホンドニア)州で2013年にはポメラノ祭りがあったという。そしてそのポメラノ達はエスピリトサント州から移った人達だと。そこで思い出すのがよく近所の知人の何人かがホンドニアの親戚に会いに行くというのを聞いていたからである。ホンドニア? とんでもない遠い所に親戚があるものだと思っていたのがこれで説明がつく。
ここポメローデではポメラノ語は町の公式の第二言語と指定され学校ではポメラノ語の授業もあるらしい。そこでまた思い出したのがエスピリトサント州のサンタ・マリア・デ・ジェチバーの学校でのポメラノ語の授業の様子がテレビで映し出されていたことだ。
このポメラノ語、現ドイツの昔ポメラノ語を話していた地方ではポメラノ語を話す人が少なくなりブラジルの方が話せる人が多いそうだ。
Pomerode を過ぎ娘婿の母親が生まれたというJaraguá do Sul を抜ける。この町にはMalweeブランドの衣類工場がある。そういえばサンタカタリーナ州は織物でも有名でBlumenau ではHering がある。
0 件のコメント:
コメントを投稿