2018年7月15日日曜日

フランス ワールドカップチャンピオン

32日間のロシアワールドカップの激闘も今日で終わりフランスが4対2でクロアチアを破りチャンピオンとなった。20年ぶりの2回目のW杯優勝である。フランスの監督のDeschamps氏は選手として1998年、そして今回は監督として優勝に導いた。彼は3人目でこれまでブラジルのザガロ氏とドイツのバッケンバウアー氏がこれを成し遂げている。

16強の第一次決勝トーネメントでフランスとアルゼンチンの試合を見た時、W杯の1番の優勝候補だと思った。若い選手達の軽快なボールさばきとチームプレーにすぐ引き付けられた。フランスとしては今回若い選手達にW杯の経験をさせ次のカタール大会で優勝を狙う計画だったがそれが今回で実現してしまったとアナウンサーが話していた。

クロアチアの健闘も凄い、決勝トーネメントの3試合をすべて延長戦の末勝ち取っての決勝戦、後半にはやはり疲れが見えた選手たちもいた。しかし常に相手のボールを取りにすぐ走り寄りよく動いていた。クロアチアの選手たちが走った総距離は720キロに達したらしい。すごいスタミナだ。

天候にも恵まれ今回のロシアのW杯運営は素晴らしかった。ただ今日の最後の表彰式の時に突然雨が降り出したがこれも余興だったのかと疑った。

2018年7月12日木曜日

フランスかクロアチアか? サッカーよもやま話

ロシアワールドカップもあと土曜日の3位決定戦と日曜日の決勝戦を残すのみとなった。
ブラジルの前評判が良く決勝戦までいくと思っていたら準々決勝で姿を消してしまった。
フランスの伸び伸びとした見ていても気持ちの良いサッカーとクロアチアの執念深く相手にしがみつくサッカーが決勝戦にすすむ。今のサッカーは技だけではなく体力も大いに鍛えないといけない。クロアチアは決勝トーネメントに入って3試合すべて延長戦にもつれ込みそのうちの2試合はPK戦で勝っている。技・体力・精神力を磨けということか。

ブラジルはサッカー王国と呼ばれているがむしろサッカー狂国か。サッカークラブのサポーター達の争いで死者まで出ることがある。ワールドカップの時は国民全部がブラジル監督になるので話がはずむ。この時期は大・中・小企業が従業員がテレビで観戦できるようにとり計らう。試合の開始1-2時間前に店をしめたり、職場を離れて帰宅したり、そして試合後まだ午後の早い時はでてくる。3,4交代のある工場などは別であるが。しかし試合は午後なのに朝から車が海岸を向けて列をなしているところを見てテレビで「気の利いた社長もいるものだなー」と感心していた。しかしワールドカップ後にその埋め合わせをしなければならないと思うのだが。

ブラジル最大の民間テレビ局のグローボ社は197人を動員して全てのスタジアムに配置させ本部をモスクワに構え64試合全ての実況放送をする。外国の選手全員の名前を暗記していて早い口調で話すのであたかも試合が自国であっているような錯覚をする。日本の選手でもロシアの選手でも名前で呼んでいる。プロとはいえ良く間違いもせずに早口で出てくるものだと感心する。

ロシアの選手の中に帰化したブラジル人がいてグローボのアナウンサーがインタビューしていた。その時スマホが鳴り彼は応対して切った。アナウンサーが誰からの電話だときくと「大統領からだった」と答えた。参加国でランキング70位だったロシアが準々決勝でクロアチアと引き分けた末、PK戦で惜しくも敗れたのはプーチン大統領のはげましがあったからか。

注目の的フランスのエムバペ選手。19歳ながらフランスの快進撃を支えている。リポーターが話していた「ワールドカップで10代の選手がゴールを挙げたのはブラジルのペレー選手とあなただけです」「ありがとう、ペレー選手と比べてもらえるなんて光栄です」
ペレーは1958年ブラジルがスエーデンワールドカップで優勝したときは17歳。

試合前に国歌斉唱がある。たいていは演奏が始まって歌いだし終わったら歌い止める。しかしブラジルの国歌の場合は違う。まず前奏から始まるのでそれが終わるまでは歌いださない。そのうえ国歌が長い。演奏時間が決まっているのか、選手が歌いだすとすぐに終わってしまう。外国での試合の場合、そのままやめてしまうこともあるが4年に一度のワールドカップ、ブラジルの選手達は伴奏なしで1番を歌い終える。ブラジルの国歌は2番までありしかも長い。私は帰化したので覚えるのも大変だった。今は2番は出てこない。勿論ブラジル国内での時は一番の最後まで伴奏付きで歌っているようだ。

今回のワールドカップの傾向というか選手の背の高さがぐっと伸びた。準決勝まで行ったベルギーの選手達、4人は1m90以上。そのうちゴールキーパーは1m99.
又今回のワールドカップではセットプレーで点が入り勝負が決まった試合が多かった。しかもヘッドシュートの場合背の高いのが有利だ。やがてサッカー選手もバスケットボールの選手のようになるのか。

コロンビアは運が悪い。前回は主力選手のFalcaoが怪我で出れず、そして今回は前回の得点王ハーメス・ロドリゲスが途中から怪我で欠場。ついてない。
キャプテンのFalcao という名前は彼がファンだったブラジルのサッカー選手で代表監督まで務めた Falcãoからきたもので発音はポルトガル語ではファルコン。しかしスペイン語では aの上についている記号はないのでそのままの発音でファルカオとなってしまった。しかしブラジルのアナウンサー達はこのいきさつを知っているので実況放送しているときはファルコンとよんでいた。

今回のロシアのワールドカップ、どこのスタジアムも観客でいっぱい。中南米の国の試合の時も結構いっぱいなのでグローボが調べたところによると。中南米からの入場券は300000枚売れたという。そこで中南米の国にあたってみるとそんなに売れてないという。さらに深く調べるとアメリカ合衆国に住んでいる中南米諸国の人たちがかなり購入したらしいという答えが出てきた。そういえばこの辺のもと知人友人が今アメリカに住んでいる。

ブラジルのリポーターがアルゼンチンのエースでキャプテンのメッシにインタビューしていた。彼は今回のワールドカップ南米予選でアルゼンチンのワールドカップ参加が危ぶまれた時、1試合に3点を入れるなどしてアルゼンチンを救った立役者である。
「前回は準優勝したのですけど誰も喜んでくれませんでした。アルゼンチンには優勝しかないんですね。」 これはブラジルにも言える。

今回は試合中ストップされた時間がかなり正確に測られていたのか、規定時間後のロスタイム(additional time) が平均5分くらい取られた。その間に19のゴールが生まれチームの明暗を分けた。ワールドカップで初めて採用されたVARが人間のミスを正し試合の運行もかなりスムーズに行った。やがてわざわざスタジアムの隅まで走っていかずに瞬時に裁けるようになるだろう。

2018年7月6日金曜日

さらばロシアワールドカップ

ブラジルは今日準々決勝でベルギーに2対1で敗れ帰国の途につく。 ブラジルは常に優勝候補に取り上げられ、そして国民もそれをいつも信じ、選手たちはその重い使命を担いで戦う。 ブラジル代表は過去5回優勝トロフィーを持って国に凱旋してきた。しかし最近は実力伯仲、そして32のチームでの短期決戦ゆえの様々なドラマがピッチに繰り広げられる。 ブラジルは前半オウンゴールとベルギーの素早いカウンターアタックで2点を取られた。いつも前半ではまだフル回転しないからと後半に期待をゆだねた。しかし何かおかしい、選手たちの動きがチームとしてのまとまりがなく何とか点を入れようと個人的に焦って行動している。今までで一番ミスプレーが出たと試合後の評価に出ていた。後半の31分にヘッドシュートで1点を挙げたがそれ以後もベルギーの壁を崩すことはできなかった。私が信じていたロスタイムでの逆転劇もなく幕は下りてしまった。 ブラジル対ベルギー戦の前にあった試合でウルグアイが2対0でフランスに敗れ南米陣は全滅、あとは決勝までヨーロッパの国同士の戦いとなる。、

2018年7月3日火曜日

8強出そろう

今日の第一試合はスエーデン 1x0 スイス。スエーデンは24年ぶりの準々決勝進出となる。 2試合目はコロンビアとイングランとの試合。他の試合と比べて選手たちの動きが速かった。この試合、コロンビアは大黒柱のハーメスを欠く。彼は前のブラジルワールドカップ5試合で6ゴールを入れ一躍世界に名を挙げた。今回はポーランドとの試合で彼のゴールのアシストの正確さで3対0とコロンビアは16強進出。しかしその後のセネガル戦で体調が悪くなり選手交代となった。彼はワールドカップ前から出場が危ぶまれていたような気がする。今日のイングランドとの試合は欠場してベンチからの応援となった。 コロンビアは後半戦が終わる寸前まで0対1で負けていたのでここで勝負がついたと思っていた。しかし、やはりロスタイムの終わりコロンビアがヘッドシュートで1点をあげ延長戦となった。1対1のままでどちらもゴールが入らずPK戦へと。イングランド4点コロンビア3点、ようやく勝負がつき3時間の攻防が幕を閉じた。 テレビはベンチのハーメスを映していた。彼は周りに人がいなくなってもじっとしていてその場を離れようともしない。こちらを振り向いた彼の瞳は涙で濡れていた。

2018年7月2日月曜日

残念、日本

今日の決勝トーナメントはブラジル対メキシコと日本対ベルギーの2試合。
ブラジルは前半は調子が良くなかったが後半にネイマールが1点と彼のアシストで2点目が入りメキシコを2対0で破り8強に進んだ。ブラジルはいつも前半でハラハラするが後半で歯車がかみ合ってくる。点が入るたびにブラジルの州都のサポーター達の喜びの歓声がテレビで映し出される。ネイマールも調子を取り戻してきたので国民の期待は大きい。

2試合目のベルギー対日本は前半は0対0だが日本は押され気味。ハーフタイムの時、外でちょっと片付けものをして家に入るとすでに後半の試合が始まっていてテレビには日本が一点でベルギーは0となっている。テレビの画面には日本の選手がシュートをしていてボールがゴールに入っていく「ああ、こういう風にして一点を入れたのだな」と思っていたらスコアーは日本2と変わっている。
「えっ、前半日本は押され気味だったのにこの8分くらいの間に2点も入れたのか」もうこれで大丈夫だなと思った。するとこの次は日本対ブラジルか。
後半も半分を過ぎたころベルギーの選手交代があった。身長1m94センチだといっていた。
それから形成がかわり続けざま2点を入れられ4分のロスタイムの3分半の時にまた1点入れられ日本は2対3で負けてしまった。

このワールドカップ、勝負はロスタイムで決まると書いた。日本は初めての8強入りが目の前に来ていたのに逃がしてしまった。しかし日本が世界の強豪国と同じレベルで戦ったのは気持ちが良かった。  

2018年7月1日日曜日

いよいよ決勝トーナメントに突入

決勝トーナメントはきびしい。負けると終わりで帰国となる。一発勝負だから実力だけではなくその時の運も左右する。

昨日の第一戦はフランスがアルゼンチンを4対3で破り準決勝に進んだ。
フランスは若い選手たちの活躍が目立った。特に19歳のエムバペは4対3で勝ったうちの3点をたたき出した。ほかの選手たちも動きが速く今回のワールドカップ一番の優勝候補ではないかと思った。
アルゼンチンのスター選手メッシは今回も念願のトロフィーを手にすることはできなかった。

2戦目はウルグアイがポルトガルを破り準決勝に進んだ。
ポルトガルのCristiano Ronaldo は1次リーグ戦で4ゴール入れてポルトガルの決勝トーナメント進出に貢献したがここではマークされ点を入れることができなかった。これまでも決勝トーナメントでは点を入れていない。
ウルグアイは前評判どおりSuarezとCavaniの二人のスター選手の活躍で2対1でポルトガルを破った。

ここ10年間それぞれ5回づつFIFAの世界一のサッカープレイヤーに選ばれたMassiとCristiano Ronaldo を有するアルゼンチンとポルトガルはワールドカップに優勝することはなかった。

今日の第一試合スペイン対ロシア戦、そして2試合目のクロアチア対デンマーク戦、どちら1対1で引き分けそして30分の延長戦のすえのペナルティキックでの決定戦となった。
第一試合のペナルティキック戦では4対3でロシアが勝ち第2試合では3対2でクロアチアが勝った。名選手でも時々精神的なコントロールが出来ずゴールを外したりするし、ゴールキーパーが右に飛ぶか左に飛ぶかも予測しなければならない。実力だけではなく運が試合を決めることがある。
ブラジルはかって名ゴールキーパーがいて試合がペナルティキック戦なると「勝った」と胸をなで下ろしていた。今彼は代表のゴールキーパー達のコーチをしている。

明日は日本。相手は今回のワールドカップ優勝候補のベルギー。さっきベルギーの監督が「日本は油断ならない相手で自分たちもしっかりと頑張ろう」と言っていた。