リスボアの観光地で人気があるのは1983に世界遺産に登録された「Torre de Belém (ベレンの塔)」。カトリック信仰の深いポルトガルではキリストの生誕地ベスレヘムのことをベレンと呼ぶ。この塔は初め町を侵略者から守るために作られたがその後牢獄、税関、通信、灯台と数奇な運命をたどった後、世界遺産となりリスボアでは一番の観光地となった。
後ろに見えるのはジェロニモス修道院でベレンの塔と一緒で世界遺産をなす
上は14世紀から15世紀にかけて世界に先駆けヨーロッパからアフリカ・アジアへの航海路を切り開いたポルトガルの英雄たちを称えた高さ56メートルのモニュメントである。
先頭には口火を切ったエンリッケ航海王子それに続くは彼の庇護のもと未知の航海に乗り出し新航路を切り開いたポルトガルに富と繁栄をもたらした英雄たちである。
アフリカの最南端喜望峰を回りインドとの航路を開いたバスコダガマ,世界一周のマゼラン、ブラジル発見のペドロ・アルバレス・カブラル,等々,,,
その後、スペインは大西洋側への航海で中南米を植民地とした。そしてポルトガルとスペインは傲慢にも未知の土地を二分する協定にサインした。その境界経度を現在のブラジルの東部にし、それより東がポルトガル領、そして西がスペイン領となった。1494年のことである。1500年にポルトガルがブラジルを発見したがすでにこの協定によるとポルトガルのものとなっていた。
モニュメントの前方の床には世界地図が描いてあり、ポルトガルがそれぞれの国に到達した年号が記してある。ブラジルは西暦1500年、そして日本は1541年。多くの国に大きな影響を与えたことだろう。
リスボアの名物で行ったら必ず食べて来いよと言われた「ベレンのパステル(複数になるとPasteis となる)」ブラジルのパステルとは全然違うがおいしかった。それにしてもお客さんが多い!
ベレンの塔も航海モニュメントもRio Tejo ( テジョ川 )に沿ってある。
リスボアはこの川に沿って開けたようだ。
ベレンの塔を見てテジョ川に沿って歩いていると黄色いバスが突然水の中に落ちたと思ったら、浮かんで進んでいる。あっ! 水陸両用バスだ!
予約したが午後の6時半しかない。その間ほかのところを見て回って戻ってきた。
6時半に2台のバスで出発したがリスボアの観光ルートを回っているブラジルの歴史の中でおなじみの名前が出てくる。「しまった、もう7時を過ぎてる、ひょっとしたらこの最後のバスはテジョ川には入らないかもしれない」と思っていたらガイドのアナウンス「今から川に入ります」みんな雄たけびをあげた。
陸に上がる前に海の中に斜めに建てられている建造物を見た。
船、いやバスから降りて少し歩くと旧倉庫で今はレストランが並ぶ通りに出た。
夜景を楽しみながらポルトガル料理をたしなむことにした。ポルトガルの名物料理の一つ「カタプラン」を頼んだが地域によって食材が違うのかNHKで見たのとは違っていた。
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