2012年4月14日土曜日

恵美と昆布


この頃、孫娘恵美は家に来るとよくぬいぐるみをあちらこちらに並び替えては自分もその中で一緒に寝転ぶ。時々テレビを見ている妻のまわりに一つ一つ名前を呼んでは集めて最後に自分の名前を言って一緒にその中に入り寝付いてしまうこともある。
妙なことに最近は昆布をせがんではなめそれを自分の顔に貼り付ける。ある時は眼に貼り怪傑ゾロ、ある時は鼻の下に貼りSuper Marioになったり今日はほほに貼りインディアンの夢でも見ているのだろうか。いつもよく笑わしてくれる。
「ほら日本の女の人は肌のつやが良く若く見られるというじゃないか。この子は本能的に昆布にその効用があると知っていて顔に貼り付けているのだろうか」「あなた、それは買いかぶりすぎよ」 

2012年4月6日金曜日

Torta capixaba - トルタ・カピシャーバ

今年も聖週間のキリスト受難の金曜日がやってきた。各地での伝統的な宗教行事が夜のニュースに乗っている。今日は肉の料理は控えることになっていてここエスピリトサント州では名物料理「トルタ・カピシャーバ」に奥様方が腕を振るう日だ。一週間前から近くの卸専門のスーパー(一般にも開放されているがカード所有者のみ)のオランダ系の「マクロ」のレストランではキロ当たり50レアイス(約28ドル)で注文を受け付けていますとの張り紙が目についた。ここが一番安く、相場は60-75レアイス。昨日スーパーの横の広場にこの料理に欠かせない椰子の芯を買いに行った。以前はパームツリーの芯だったが今は自然破壊が叫ばれ全てココナツ椰子の芯を売っている。ちょっと削って味見をさせていたので試してみる。柔らかくて家のパームツリーのように甘のを一本買った。毎年家に植わっているパームツリーを使っていたが今、切れるのは一本しかないのでそれは温存して今年はココナツ椰子の芯で妻が自慢のトルタ・カピシャーバとなった。贅沢に(?)昼食も夕食もこれで「ごちそうさま」。上の写真は2枚目のトルタ・カピシャーバ。

2012年3月19日月曜日

肝っ玉お母さん (2008年4月4日) その後

昨日のテレビで牛肉のフィレミニョンがパックで買うとキロあたり19.80レアイス(約36ドル)とのコマーシャルを見たので今日早速近くのスーパーに買いに行った。スーパーがメインの小さなショッピングセンターとなっている。妻と私はスーパーでは入り口で別々のカートで別々のルート(?)に別れて買い物をする。妻は野菜、果物、肉、洗剤など生活必需品諸々、私は自分の気に入ったワインとかチーズ、ハム、ナッツなどの手頃な酒の肴などその他あまり必需品の枠に入らないものが主体となる。レジで出会うと私のはちょっとチェックされるが大体パスする。パスしない品物はネゴの対象となり相手を納得させたほうが勝ちとなる。たまには彼女の目に留まらなかった特売品も入っていたりすると「あなたそれどこにあったのと?」となり、あわててまたそのコーナーに戻って行ったりする。今日は2台のカートでも行く先は同じ肉のコーナー、手頃な大きさのパック(約3キロ)を選んで私のカートに入れそれから別れる。フィレミニョンは柔らかい肉で一頭の牛からあまり取れずそれで高くなる。若いときはどんな肉でもいいが年をとってくると柔らかいのがありがたいそこで値段の下がった時のまとめ買いとなる。

レジで一台のカートにまとめ駐車場に押していく途中妻が言った「さっきクラウジア  と会ったわ見違えるようになっていたの」「あの肝っ玉おかあさんが?」「スタイルがよくなったわね!と言ったら「整形手術をしてバストを整えウエストを締めておなかを削りヒップにシリコンをいれたの。医者とも親しくなりこれからは分割払いで良いと言うからこの次はくびとあごのたるみを取り目じりのしわもなくすつもりよ。」とうれしそうに言ったの。

「貸家も3軒あるし子供二人は昼は働いて夜間の大学で勉強しているので手がかからなくなったのでようやく自分がやりたかったことが出来るようになったの。自分の若いときの身体を取り戻すことが私の夢なのそれで貯めていた金でまずはバストと思って医者にいったら思っていたより安くてその金でまとめて整形手術をすることができたの。人生はあっという間に過ぎてしまうでしょう、自分が満足して毎日を過ごさないとね。手術が全部終わったらあと3軒くらい小さい貸家を建てるつもりよ。あとは子供達が引き継いでいくでしょう。」

4年前のブログでは「がんばれ!肝っ玉お母さん」だったが今回は「ご立派!肝っ玉お母さん」

2012年3月3日土曜日

サバの照り焼き??


夏時間も終わりもう3月、日差しも手頃のはず、サバのみりん干しを作ろうとアルミの器に入れてガレージの屋根の上に半日置いて取り込みに行ったらちょうど食べごろの照り焼きが出来上がっていた。さっそくそのまま酒の肴でいっぱいということになった。

2012年2月29日水曜日

70 me passar, passe 100 me atrapalhar



今日スーパーに行こうと家の前の道の角をまわりシグナルを右にそして交通量の多い道に出た。最近はいつの時間帯も渋滞気味。片道2車線で速い方の車線に入っていたのだがすぐに速度を緩め停車。隣はとみるとまだ動いている。NHKでさっき見た番組を思い出した。渋滞のときは遅い普通車線を行くほうが早いという統計上の結果がでたそうだ。なるほどそうだなと感心する。

ふと前のトラックの後ろに書いてある語句が目にとまった。それが今日のタイトルである。目で見て私はすぐに数字が時速だと思った。意味が通らない、「なんだあれは?」隣で妻が「声を出して読んでみたらわかるわよ」数字を同じ発音の言葉と入れ替えてみると(70-> Se tenta,  100->sem)‘私を追い越すつもりなら、私の邪魔にならないように追い越して下さい‘ となる。うまい語呂あわせだ。トラックの荷台の下のほうに気のきいた語句をよくみかけていたものだ。昔は車の月刊誌にその特別コーナーがあり面白おかしく読んでいたのを懐かしく思い出す。最近は車での遠出も少なくなりおまけに町の中でのトラックの出入りは禁止されたり時間帯が制限されたりであまり出会わなくなった。妻の言葉「あなたこんなもので感心するなんて甘い甘い。これはたいしたことないわよ」

夏時間



先週の土曜日に夏時間が終わり夜の11時59分59秒の次はまた11時に戻った。その時ふと不思議に思ったことがある。交通機関の出発時間はどうなっているのだろう? 11時から12時までの時間が2度ある。飛行機など近距離は1時間以内だと出発時間の前に着いてしまう。後の時間帯を使うと前の1時間が空いてしまう。

インターネットで調べたが航空会社にコンタクトして確認せよとある。もう少し調べる価値がありそうだ。

2012年2月5日日曜日

性善説と性悪説?


こちらで発行されている日本語新聞「ニッケイ新聞」に上の記事を見かけた。この事件は当時インターネットやNHKでもフォローしていたので覚えている。ブラジルに住んでいるものとして彼らの言動はこちらでは日常茶飯事のことなので当たり前のこととしてとらえていた。しかし日本ではありえないこととしてとらえられる。罰は罪に対して下されるのでそれを自分から認めれば即罰せられる。そこでなんとかそれから逃れようとする。警察および司法界は有罪か無罪かを立証していく。何に基づいてやるかというと法である。しかし法も解釈の仕方がある。優秀な弁護士だと有罪を無罪あるいは刑の軽減や実刑を受けないように持っていく可能性がある。そこで優勝な弁護士とレッテルを貼られれば引く手あまたということになる。西洋ではわずかなことでもすぐに裁判沙汰になる。人口の比率ですればブラジルは日本に比べるとずっと弁護士の数が多いだろう。大抵私立の大学は法学部から始まりそれがやがては総合大学へと発展していく。

東洋と西洋の違い、これは法が東洋が性善説からなり西洋が性悪説に基づいているからなのだろうか。自動車事故など、まず両者降りてきて自分が悪いなどというものはいないから口論になり銃器の不法所持の多いブラジルでは殺人にまでエスカレートしたりするので注意が必要だ。しかし口論の途中でお互い車の保険をかけていることが分かると大抵そこで解決、後は保険会社どうしでやってもらおういうことになる。そういうこともあって以前よりも車の保険をかけさらにそれを更新する確率はあがってきているのではないかと思う。

ブラジルで50年、いまでもどうしても分からないことがある。それは現行犯の規定。こちらでは何かやらかすとまず逃げるそして24時間たってから弁護士と警察に出頭する。現場あるいは24時間内につかまると現行犯として牢に入れられるがその後で出頭するとほとんどの場合それから免れる。車の事故を起こしても相手を救うどころかひき逃げを奨励しているようなものではないか。実際にこれはニュースでいつも見ていることである。

日本人移民の場合、苦しい生活の中でも子供を大学にやった。まずは弁護士、そして医者、後は子供の自由。違う文化の中でのなれない生活の苦労の度合いを物語っている。