今朝いつものように朝市に買い物に出かけようとしたら雨雲が近くの山Mestre
Alvaroにかかっていた。雨が降るかなと思っていたら急に降りだして朝市に着く頃はもう止んでいた。この山に雲が7合目くらいまでかかると雨が降るとはVitoria大都市圏に住む人達が一番信用している天気予報である。ブラジルのテレビでの天気予報は大雑把である。NHK で日本の天気予報を見ていると羨ましい。時間ごとの雲の進み具合が示されわかりやすい。朝市に着き買い物を始める頃はもう熱い陽が照っていた。
いつものように魚を買った後、横にたこのいいのが1キロ20レアイス(10ドル)で売っていたので1キロ半買い求めた。家の庭で取れたサトウキビが3,4本あったので適当な長さに切り、よく洗って布に包んだのを持って来ていたのでサトウキビの絞り汁を売っている所で絞ってくれと頼むと快く引き受けてくれた。いつもここで恵美を連れて絞り汁を買っているので今はお得意さん。これまでも数回絞ってもらっている。今日は約4リットルほどの汁が採れた。売っている絞り汁のサトウキビは細くて白いが家のは太くて緑色。植えてあるサトウキビに水をやって大きくしては駄目だと言っていた。乾燥している土地のは甘いのだそうだ。
朝市から帰るとオリンピック・サッカー男子の決勝戦があっていた。ちょうどハーフタイムが終わったところで試合が再開した。スコアーを見ると0対1でブラジルが負けている。ブラジルは良いところなく1対2で負け。オリンピックでの念願の金メダルはまたお預けになった。オリンピック以外のサッカー男子の全てのタイトルを取っているブラジル、なぜかしらオリンピックは取れない。実況後のコメントでブラジルは攻めるほうにあまりに重きを置き相手をマークすることを忘れていると言っていた。2016年はリオ、これでとらないと暴動が起きるかも知れないと今から心配している。暗い雲がブラジルの上にかかっている。
その後女子バレーボールの実況があり途中から見た。第4セッが始まっていた。スコアーを見ると2対1でブラジルがリードしている。あと1セット取ると金メダル。ブラジルはのびのびとプレーしている。あれ、違うなと思った。一次リーグでアメリカ、韓国から負けた試合を見た。ブラジルは縮こまっていた。ミディアからもどうしたのだと疑問視されていた。ところが決勝リーグでの対ロシア戦、タイブレークで接戦、15で終わるところがブラジルがロシアのセットポイントを20までしのぎ初めての自チームのセットポイントで勝ち準々決勝をものにした。これにはブラジルサポーター達(応援団?)の功績があったともいえる。ブラジルが盛り返す度に「チャンピオンが帰って来たぞ」との声援、選手たちもこの勝利をサポーター達(応援団)に捧げていた。今まで散々ロシアに泣かされて度々準優勝に終わったブラジル。これで自分のペースを取り戻した。準決勝で日本、そして決勝でアメリカ有利を覆し第一セットは大差で取られたものの2,3,4セットと取り優勝。オリンピック2連覇は過去ソビエトとキューバしかなく歴史に残る結果となった。終わったとたん喜びが爆発した。コート上でみんなで抱き合いそして揃っての一回転、監督もこれは応援してくれたブラジル国民そして神のおかげとみんなで輪になって祈りを捧げた。カトリック国ブラジルではよく見かける光景である。表彰式もブラジル選手は儀式なんてなんのその自分たちの喜びを精一杯発散していた。ブラジルに住む我々は慣れっこでかえってほほえましい。これでさっきまでの暗い空は晴れて見慣れた青い青い気持ちの良い空に変わった。
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