陸上競技場の前にはこんなパラリンピックのシンボルマークがあった。
陸上競技があるオリンピック・スタジアムは地下鉄Botafogo駅から昨日までとは反対の方向に行く。そして通勤電車が乗り入れているCentral駅まで行きそこからは電車に乗り換える。
いかにも込み入った通勤地帯(こういう言葉があるかどうか知らないが)という雰囲気だ。やがてオリンピック・スタジアムが見えてきてEngenho de Dentro 駅で降りる。あー、それでここのスタジアムをみんながEngenhão(エンジェニョン)と呼ぶのか。ここはリオ市の所有する多目的スポーツセンターで4万5千人ほど収容でき普段はリオの名門サッカーチームBotafogo の本拠地として使われているので有名だ。
駅のすぐ正面にスタジアムの入り口と思われるところがあるので行こうとすると「あっ、そこは入場券売り場ですから、チケットをすでにお持ちの方は西口か東口から入って下さい」ということだった。チケットを買ったときに東口だと確認していたのでそちらの方に行くがスタジアムを回っているわけでもなく街並みを歩いている。機関銃を肩に懸けた軍人らしい警備係が二人づつ距離を置いてみはっている。そういえば今回なんの事件も起こらなかった。
東口からスタジアムに入り、割り当てられたブロックに行くがちょっと場所が気に入らない、観客側ではトラック競技があるが、フィールドでは砲丸投げや、やり投げがあっている。
あっ、走り幅跳びがあっちだから着地点の方に移動しよう。
自分の足で走れない人達はフォーミュラーワンみたいな車輪の付いた車にのり手で車輪を回していく。腕力をすごく鍛えなければならないだろうなと思った。視覚障害のある人は伴走者がつく。伴走者も相当のアスリートでないとついていけない。
目の前では走り幅跳び女子の決勝で中国の選手が金メダルをとった。観客もどこの国であろうとも一生懸命プレーしている人たちに歓声を上げて応援する。民族とかここにはないただ一人の人間の努力、才能をたたえる。
https://youtu.be/jvwQzgM2AQ4
今まで知らなかったが中国はいつこんなパラリンピック大国になったのだろう。239のメダル獲得で107の金メダル。
競技の途中に色々な種目の表彰式がある。国家が演奏されるときはスタジアム観客みんなが起立して旗が上がっていくのを見つめる。中国の国歌を何回か聞いた。ここオリンピック・スタジアムで行われる種目に金メダルを取ることは何万人という観客の祝福を受けるということなんだと気が付いた。
午後1時ごろオリンピック・スタジアムを出て朝来た道筋を逆方向に向かい今度はオリンピック・パークへと向かった。テニスのセンターコートは入口に一番近いところにあるから助かる。歩くのも結構疲れる。
センターコートに入って掲示板を見るとなんと昨日国枝選手を破ったGerard Joachin 選手とイギリスのHewett Alfie選手との試合が進行中でHewett 選手が7対5で第一セットを取って第2セットもリード中。昨日よりは暑くないがやはり日陰の方がいい。私のチケットのブロックは騒がしい。どうやらHewett選手の応援団らしい。昨日の席が気に入ったのでそちらに移った。
Hewett選手が点を入れるたびに応援団が騒ぐ。知らない所に来て試合をしてこんなに応援してもらえば自分の国にいるような気がしてずいぶん勇気づけられるだろうなと思った。そしてよく問題になるイギリスサッカーのプレミアリーグの熱狂的サポーター達で時々暴走するフーリガンを思い出した。しかし誰でもこうやって応援してもらったら元気がでるよな。
応援の後押しもあってか第2セットも6対3で勝った。試合時間1時間30分。
終わった後、彼は応援団の所に行ってお礼を言いテニスボールをラケットで投げ入れたが強かったのか上段の観客に渡ってしまった。
次は女の子が集まっているところに投げ込んだがそれも飛びすぎて掃除をしている人が取って喜んでいた。余興だから集中力が足りないか。
次は誰の試合だろうと待っていたら、なんとまたKamiji Yui と出、相手はNed de Groot オランダだ。
3位決定戦だという。ということは昨日は準決勝戦だったのか。しかし昨日の暑いさなかでの3時間にわたる試合で体のコンディションは大丈夫なのかなと心配になってきた。
今日は昨日よりは陽も弱いし陰もコートに届いている。昨日は暑さで心配したが今日は体力が心配、またもや、スポーツ選手というのは体力との勝負でもあるなと悟らされた。
そうだ試合が始まる前に何か食べよう。廊下にでて少し行くと売店がある。オリンピック競技場には食べ物、飲み物は持ち込み禁止で入口でチェックされる。ということですべてアレーナ内で買い求める。
昨日と一昨日はオレンジジュースとハンバーグだったので今日もそれにするかと思っていたら、何かお客さんが店員と話している。「大分集めましたね。ゴールボールは持っていますか」と聞いている。若い娘さんが黄色いプラスチックの大きなコップを手にしている。そういえば行きかう人が何人も持っていたなー。記念に買ってもいいな。
「これ売ってるの?」
「いえ、これはビールをお買い上げのお客様にこのコップについで差し上げています」。そうと分かっていれば昨日も一昨日もビールにしたのに。私は選手が一生懸命やっているのにこちらがビールなんか飲むわけにはいかないと思って遠慮していたのに。そうとわかればあと二つたまっていたのになー。
車いすテニスのデザインが入ったコップにビールを注いでもらった。「食べ物は?」
ビールの量とあう食べ物となると?? そうだ廊下に出たすぐ横で大袋のポップコーンを売っていたな、あれにしよう.そこは正直に 「いや、いいよ、向こうのポップコーンを買うから」
両手に抱えて廊下から会場に入るドアに来たとき、係員が「今試合の最中で選手の気を散らせたらいけないので一段落したらドアを開けますからちょっとお待ちください」 といって入れてくれない。もう試合が始まって長いラリーが続いているのか時々ドアを少し開けてのぞいてはなかなか入れてくれない。私の前に一人いたのはそういうことだったのか、私の後からも二人来て、ようやくドアが開いた。
ビールを飲んでポップコーンを食べての観戦となった。
今日は上地選手落ち着いてプレーしている。ラリーもなく試合の進みも早い。点を取るべきところで取って第一セットを6対3、第2セットも6対3.試合時間1時間19分。
https://youtu.be/Mht-0j5pCOo
勝った瞬間の上地選手の喜ぶ姿。応援してくれた人たちにもあいさつ。そして日本の国旗を文字通り背にからって一時感激にふけっていたようだった。その後は国旗を両手で揚げ笑顔を観客に見せた。
上地選手、銅メダルおめでとう !!!!!!!!
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