ヴィトリアーリオ間は飛行機で約50分。私は機内で配られた新聞を読んでいた手を休め時計を見た。既に1時間を過ぎていた。そういえば着陸態勢に入ったとのアナウンスもなかったことに気がついた。「どうしたのだろう」少し不安になってきた時、機内アナウンス「ただいまリオは集中豪雨で着陸できませんのでこのままサンパウロの空港に向かいます。」サンパウロに着くとあらかじめそこで降りるようにしていた人たちは手荷物を下ろし去っていった。飛行機は約2時間後リオ向けに発った。既に会社の同僚二人はロス経由東京行きの飛行機で発っていた。私はすぐさま航空会社のカウンターに走った。「なんでもいい、東京行きの飛行機はありませんか?」係員はコンピュータをさかんに打っている。「あった、ありました。ニューヨーク経由東京行き。これに乗りますと、ちょっと待てよ、あなたの友達が乗ったロス経由より乗り継ぎのタイミングがよく彼らより1時間前に東京に着きます。「神様ありがとうございます!」
すぐに搭乗手続を済ませ、私はニューヨーク行きの飛行機の中へ。座席にすわりベルトをしめると飛行機はゆっくりと離陸。私の顔に微笑が。成田で彼らを待ちうけよう。彼らのびっくりする顔が目にみえるようだ。「どうしてお前ここにいるのだ?」「なに、スーパーマンが助けてくれたのさ」もう、答えまで用意できていた。
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