2016年8月21日日曜日

ブラジル、祈願の金

先ほどまで男子バレーボールの決勝戦を見ていた。ブラジルがイタリアを3対0で破り金メダルに輝いた。先日、男子は過去2回金メダルをとって今回は準決勝に進出していると書いたが
準決勝でロシアを3対0で破り、今日イタリアとの手に汗を握る攻防戦を制し3度目の金メダルとなった。最初の金メダルはバルセロナ大会そして2回目はアテネ大会でそれぞれの間は偶然にも12年ごとの金メダルになる解説者が言っていた。

初めからお互いの点の取り合いでハラハラする。途中からソファーの横にきて観戦を始めた妻 
「何よこれ、持ちつ持たれつ、付かず離れず、お前たち仲がいいなー」と変なコメント。
しかしそう的の外れたコメントでもない。というのはイタリアはバレーボールの国として名が通っており今は知らないが数年前まではブラジルのトップ選手たちがイタリアのリーグで活躍していたのを思い出す。 今はSporTVの解説者となった前回の金メダルの時のブラジルのキャップテンはイタリアのコーチ・選手と挨拶してきたと言っていた。

昨日のブラジル男子サッカーの金メダル獲得の立役者ネイマールが会場で応援しているというアナウンスがあり彼が手を振っている映像がパネルに映し出されると歓声があがった。彼は席に座ると首にかけていた金メダルを取り隣の人に渡した。皆にも見てもらうよう会場に回すようだった。。なくなる危険性はないのかな? とちょっと心配になってきた。
そういえば昨日のブラジルのサッカーの試合には今回も3個の金メダルを取ったウサイン・ボルト選手が応援に来ていてネイマールがゴールを入れた時に喜び、立ち上がってケータイで写真を撮っていた。それを知ったネイマールはお返しにウサイン・ボルトのシンボルマークとなっているあの矢を射るような、Lightning(ブラジルでもRaio(稲妻)として知られている)ポーズで返した。

今回はアテネ大会から4回連続の決勝戦。ブラジル国民も祈るような気持ちで彼らにぜひ金メダルを取ってもらいたかった。「サッカーのブラジル」としてしか知られていなかったブラジルを「バレーボールのブラジル」としても世界に知めた選手たち。今回はブラジルで一緒に祝いたいという気持ちを皆持っていた。会場の熱気が伝わる応援、そして、勝利の瞬間、感動の渦が会場を包んだ。選手たちは涙、涙、涙。今までのつらい思い出も吹き飛んだようだ。つい、こちらももらい泣き。
ここまでバレーボールを普及させた功績、そして数々の喜びをブラジルに与えてくれた。
ありがとう、そして金メダルおめでとう、ブラジルバレーボール

ブラジルのことわざに「Fechar com chave de ouro」というのがある。直訳すれば「金のカギで閉める」だが、「物事がうまくいき、さらにそれをより良いものにするために最後は晴らしいことで締めくくる」という意味になるのだろうか。私が知っている日本語の範囲では「有終の美を飾る」となるのか。昨日ブラジルがサッカーで金メダルを取った時、テレビの解説者が「明日の男子バレーで金メダルを取ってこのオリンピックを Vamos fechar com chave de ouro。」という言葉を使った。
今日それが実現したわけだがこれはもっと正確に言えば「Fechou com medalha de ouro (金メダルで締めくくった)」となる。

日本の100mx4のリレーはすごい。テレビのチャンネルをまわしている途中ですでに第一走者はスタートを切っていた。ウサイン・ボルトの3回連続の金メダル3個は達成されるのかと見守っていたら赤いユニホームの2チームが隣り合っている。どちらが日本だろう思ってみていると「日本2位」と放送している。「えっ、アメリカと僅差で赤いユニホームが先に着いたのを見たがあれが日本だったのか、すごい」。




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