5日の開会式から17日間、アスリート達の戦いは終わり昨日は閉会式。
選手たちは責任感や緊張から解き放たれ、みんな友達と祭りに行くような雰囲気で参加していた。日本選手団は開会式の時より多かったような気がした。最後はサンバ・スクールが山車を繰り出し、選手や観客まですっかりカーニバル気分に浸っていた。開会式も閉会式も無理しない自分たちのオリジナルなアイディアでブラジルの紹介そして自然を守り多様性を認め合おうというメッセージが伝えられたのではないかと思った。
閉会式の挨拶で国際オリンピックのバッハ委員長は「Olimpíada maravilhosa em Cidade maravilhosa (素晴らしい町(リオの愛称)での素晴らしいオリンピック)」とたたえた。
私たちも初めは心配したがよく立派にやり遂げたとほめたい。
ブラジルのメダル数は 7-6-6、 19個で13位。今までで一番いい成績。
日本は 12-8-21 の41個で6位、,今までで最高の成績。
ブラジルの教育レベルが上がり各学校が日本のように運動場と体育館を持ちスポーツを指導する先生がいたら成績はずっと上がると思う。 今回個人競技でのメダリストたちは恵まれない家庭で育ちボランティア活動などで指導を受けた若者達がいる。一般の人たちも使用できる設備の整ったスポーツセンターなどがあればもっと成績が上がるはずだ。ブラジルはそれまで機会もなく偶然に才能を見出された人たちに頼っている。もっと組織だった公的指導があれば伸びるのだが。これはすべての発展途上国にあてはまるか。
リオの次は2020年の東京。その引き継ぎのセレモニーの時、映像で日本から地球の反対側のブラジルまでドラえもんが掘った穴をスーパーマリオが飛び降り引き継ぎに行くのが映し出されリオに向かって行った。そして閉会式会場の舞台の上に設けられたられたマンホールにスーパーマリオが現れた。そのぬいぐるみを取って出てきたのは何と日本の阿部首相ではないか。これも映像のいたずらかなと思ったがどうやら本物らしいと気が付いた。まさか日本の首相がこんな風に出てくるとは想定外だった。後で海外の反響はどうだろうかとインターネットで調べたら案外受けているみたいだった。
2020年の東京オリンピック世界が楽しみにしている。
今回でオリンピックからの引退を表明した陸上短距離の3回連続3冠の記録を打ち立てたウサイン・ボルト選手、そして競泳で今回も5個の金メダルと1個の銅メダル、これを含めた通算メダル獲得数28個(23-3-2)の記録を持つマイケル・フェルプス選手、二人とも始終笑顔でインタビューに応じリオ・オリンピックは忘れられないものとなると言っていた。
閉会式の式場で表彰式がある男子マラソンは観光ルートとオリンピックのために近代的に整備された地区などを走りリオの観光宣伝にもなった。私たちもリオに行くといつも通る道や海岸などだが、新しい「Museu de Amanhã (Amanhãは明日ということなので未来博物館となるのか)」など,まだ行っていない所も映っていたので次回は行こうと大体の検討を付けておいた。マラソンはやはりアフリカ勢が強く1位はケニア、2位はエチオピアだったが3位にアメリカが入った。これから面白くなるかもしれない。
今回は日系ブラジル人の活躍にもうれしかった。男子体操の種目別床で3位銅メダルのArthur Nory Oyakawa Mariano 選手、そして女子10kmマラソンスイミング3位銅メダルのPoliana Okimoto 選手。その他の種目にも何人か出ているがメダルには及ばなかった。
最後にブラジルIOC委員の挨拶の中にこんな言葉があった。
Sempre vale a pena sonhar (夢を見ることは常に価値がある)
、
0 件のコメント:
コメントを投稿