2009年2月14日土曜日

Abricó


リオに来て異国情緒を味わわせてくれるのがこのアブリコーの木である。一目で不思議な感じのする木で今の時期は木の幹に濃いピンクの花が咲き丸い実がぶらさがっている。原産地はどこだろう? アフリカだろうか? まだよく調べていない。リオではこのフラメンゴ遊歩道、植物園や他の場所でもよく見かける。気候が合ってるのだろう。ここのフラメンゴ海岸は数キロに渡り埋め立てされ公園が造られ浜辺に沿った遊歩道は朝早くからランニングやウオーキングの人達でにぎわう。グロリアヨットハーバーからはリオと対岸のニテロイ市の観光名所を海から望む湾内一周の遊覧船がでる。そしてここからは世界に知られる観光名所のポン・デ・アスーカルのケーブルカーと遠く岩山の上コルコバードのキリスト像がかすかに見える。端には美術館もある。その中庭で中国系と思われる若者が太極拳を舞っていた。ここも新しいリオの顔の一つである。海辺の町は開放的でここでもヴィトリアと変わらずポロシャツと短パンで街を歩けるのがいい。
写真はリオ近代美術館前のアブリコーの林。写真をクリックすると大きく見れます。

2009年2月12日木曜日

リオの猛暑

今息子の住むリオに来ているがここ数日の暑さには参る。ヴィトリアに比べると同じ海辺の町でも風が少ないせいか蒸し暑い。朝、裏の通りの青空市場で買い物をしていてこんな会話を耳にした。
「地球の温暖化で北極熊が絶滅の危機にあるというがこう暑くちゃ人間だって絶滅に近いぜ」「そうだよ、昨日の夜は暑くて全然眠れないまま仕入れの時間がきてしまってよ、今もうろうとしているんだ」「結局生き残れるのはエアコンを持ってるやつだけかよ!」

2009年2月8日日曜日

皆さん、未来へようこそ!

二月九日から大ヴィトリア都市圏でも地上デジタル放送が始まる。サンパウロやリオなど大都市では以前から放送されている。デジタル放送を導入するにあたり通信省は色々調査した結果日本の技術を採用した。一般庶民誰でも無料でみれるというのが魅力だ。新聞でもどういうタイプのテレビを買うと100%機能を活用できるとか詳しく載せている。また今回のデジタル化はテレビが発明されて以来の大革命だとも述べている。テレビ放送(放映?)が始まって五十数年だと思うが以来大衆娯楽の王様の座を占めてきた。多くの人にとってテレビのない生活など考えられないのではないか。日本にいた頃は近くの伯母の家で見る力道山のプロレスの試合が楽しみだった。こちらに来てからは数年電気のない生活を送ったのでテレビとは縁がなかった。その後テレビを買ってからはブラジルのテレビ番組を観るのだが午後6時頃から10時頃まで中にニュースを挟んでの三本のドラマは皆の楽しみで日常会話でも持ちきりの時がある。テレビドラマの俳優たちの演技のうまさは言うまでもなくカメラマンたちのアングルの撮りかたなど感心する。以前外国の電子機器やコンピュータ機器の輸入制限があったが私は当時よく人に機器の輸入を自由にし良い機器を使わせればブラジル人は創造力を十分に発揮しその製品を輸出できると言っていた。実際ブラジルのドラマは世界中に輸出されている。よく知られているがサーカー王国ブラジルのワールドカップ時の熱狂はすさまじい。一億数千万のブラジル国民がナショナルチームの監督にはやがわりする。これもテレビなしでは語れない。
今日の大ヴィトリア都市圏の地上デジタル放送の開始を知らせる記事の終わりはこう結んであった 「皆さん、未来へようこそ!」

2009年1月28日水曜日

なぜ皆クリチーバに魅了されるのでしょう?

私達もエスピリト・サント州の自宅に帰ってきたのでここらでクリチーバシリーズを終わりたいと思います。最後にクリチーバ観光を振興するONG が出していたパンフレットがあったので日本語に訳してみました。

なぜ皆クリチーバに魅了されるのでしょう?

タングアー公園
アラメ劇場
オスカール・ニーマイヤー美術館
パノラミック・タワー
クリチーバ大聖堂
ザニネリ森林公園

クリチーバではどこでも新しいものに出会うことに驚かされることでしょう。

この町が世界的に知られているのは単なる偶然ではありません。都市計画に携わる人たちの優れた才能そして市民の生活向上に対する熱意がモダンで整った魅力ある町を誕生させたのです。市が市民のために企画した交通システム、環境管理、社会問題への対応などの都市問題への解決策がここを訪れる人たちを感嘆させるのです。
この町の広大な公園、近代的な記念碑そしてここに住む数多い民族の特性は観光客の目を見はらさせることでしょう。文化はこの町の中心をなすものです。そのプログラムは常に豊富で種々の劇場、映画館、展示館、それぞれの民族センター、記念館そして博物館などで催されています。
青空市から高級レストランまでクリチーバは全ての人の味覚を満たします。また夜のクリチーバは色々な選択肢を提供します。市の中心部から町外れに至るまで詩と現実が交錯しあい現在と未来との出会いを創りだすのです。


クリチーバを訪れてみませんか?
そしてなぜ皆この町を好きになるのかを発見しましょう。

観光路線
日本広場
バリグ公園
チンギ公園―ウクラニア記念碑



クリチーバ観光二十の魅力

1. ブラジル観光都市ランク:4位
2. ブラジル南部の最良の文化都市
3. 生活の質の高さ
4. 一人当たり52平方メートルの緑地、30以上の公園や森
5. ホテル数150以上、室数一万以上、ベッド数一万八千以上
6. 歴史の古い町や島、浜などがあるパラナ州の海岸線から100キロ以内
7. ビジネスの新基点
8. インフラ整備―ブラジル3位
9. 最良の経費―恩恵比率
10. ビジネス最良都市:ラテンアメリカ5位以内
11. 飛行場 - ダウンタウンより20分
12. 直行便でリオ・デ・ジャネイロより1時間30分、サンパウロより50分
13. メルコスール経済圏の戦略的な位置
14. 都市計画のモデル
15. 国際的に評価されている公共交通システム
16. 優れた道路網
17. イベント会場100以上
18. ここに住む数多くの民族の影響を受けた料理の多様性
19.買い物は30以上のショッピングセンター、手芸品・料理フェアー、テーマ別のショッピング通りなど
20. 2003年アメリカ文化都市に選出される


クリチーバ観光の最良のコースをご紹介しましょう

グルメコース
多様な味覚、香りそして香辛料。クリチーバ料理とは種々の習慣と文化の合成といっても良いでしょう。イタリア、アラブ、ポーランド、ドイツ、ポルトガル、日本などそれぞれの国の習慣と伝統が受け継がれています。またブラジル各地の郷土料理もメニュを豊かにしています。

観光ライン
ジャルジネイラと呼ばれる観光バスが25の観光名所を回ります。バスは30分毎に出、44キロを2時間半で一周します。

観光列車
汽車で海岸山脈を通り抜け歴史的にも古い海辺の町モヘッテス、パラナグアヘ下りパラナ州海岸線の名物料理バヘアドで昼食でもいかがでしょうか。
船で湾内一周をし帰りはグラシオザ街道を一気に上れば素晴らしい展望が楽しめます。

文化コース
種々豊富なプログラムが用意されております。クリチーバ記念碑、男爵邸などの博物館や文化ギャラリーが歴史地区の美しさをひきたてています。
特に3月に催されるクリチーバ劇場フェスチバルそして14万4千平方メートルを占めその中で目の形のデザインが人目を引くオスカール・ニーマイヤー美術館は必見でしょう。

宗教観光
巡礼や宗教祭などクリチーバは精神的な探求そして宗教的な儀式においても豊富です。イースター期間中に法王の森で行われる食料祝福はその一例です。ちなみにクリチーバの宗教観光ルートは信仰の道と名付けられています。

民族観光
クリチーバに根付く諸民族がここを世界都市化しています。市内にある森、広場、公園や記念碑は民族の多様性を反映しています。6月の移民祭りそして9月の春祭りにはクリチーバ市民ばかりでなく訪問客も一緒に日本の文化に接しブラジルへの日本移民百周年(1908-2008)への敬意を表します。

最良の年齢
クリチーバは観光省がシニア層、年金受給者達の社会参加を促すことを目的としたプロジェクト「もっと旅をー最良の年齢」の対象都市の一つにもなっています。この観光パッケージは誰もが手が届く値段で観光代理店で買うことが出来、年金からの差し引きで分割払いも利用できます。

買い物ツアー
クリチーバでは色々な地区で民芸品、骨董品そして料理フェアーなどが行われています。それぞれ決まった品物を売っている通り、例えばテフェー通りでは30以上の店が服、靴およびアクセサリーを売っています。歩行者天国のキンゼ・デ・ノベンブロ通りでは庶民向けの品々、市営市場では豊富な品が揃い、またサンタ・フェリシダデではインテリア用の民芸品、装飾品の店が数多くあります。

冒険ツアー
クリチーバは多くの冒険ツアーの入り口とも言えるでしょう。マルンビ州立公園がその良い例です。その他にもグアケサバ、グアルテラーのキャニオン、セーホ・アズル、カンポ・ラルゴ、カンピーナ・グランデ・ド・スール、ラッパ、モヘテス、ポンタ・グロッサ、ピラクアラ、パラナグア湾などがあります。体験できる種類としては山登り、木登り、ラペル、ラフティング、モーターボートでの探検などでしょう。

農村観光
農村観光の選択肢は数多くあり、クリチーバ市周辺ではピニョン(松の実)・ルートがあります。訪問する人達は田舎の環境のなかで生産や日常生活に触れる機会を得そこのコミュニティの自然、文化の維持に貢献します。

ビジネスおよびイベント観光
この件に関してクリチーバは最良の都市インフラおよびアクセス、優れたサービス業、様々な供給業者そしてイベントに必要なスペースを提供することが出来ます。2007年には国際イベントが開かれた都市としてブラジル第8位にランクされました。

多様性。文化面での種々の選択肢、高級レストラン、にぎあうカフェー、会話が弾むバー、パーティや娯楽で盛り上がるナイトクラブ。
簡単な物から高級品までを提供する色々店やブティクでの買い物の選択肢をチェックしましょう。

2009年1月27日火曜日

Ópera de Arame


クリチーバで感心したのは石切り場の跡を上手に公園に仕立て上げている事である。ちょっとでも気を緩めるとゴミ捨て場になりかねない所を池のある市民の憩いの場の公園、森の中の環境大学そして上の写真のオペラ・デ・アラメのようにオペラ劇場にもなっている。アラメとは針金のことだが遠くから見ると確かに鉄パイプが針金のように見える。ここで去年の日本移民百年祭の催しもあったとのこと。クリチーバは土地の低いところは池のある公園となって大水の時は水を貯める役割もしているそうだ。歴代の市長が都市計画のエキスパートで環境対策のモデル都市となっているのだとクリチーバ人の鼻が高い。もうちょっと暖かければ私もクリチーバに住むことも考えないでもないが。

2009年1月24日土曜日

オスカール・ニーマイヤー美術館 - Museu Oscar Niemeyer


去年はリオの対岸のまちニテロイでオスカール・ニーマイヤー設計の現代美術館を訪ねたが今回はクリチーバのオスカール・ニーマイヤー美術館。官庁が並んでいる一角にあり道路わきの大きな目の形をした建物なのですぐわかる。パラナ松の上部の枝が水に映った姿からデザインされたそうだが、一般的には『目』として知られている。それとその後ろの地下1階地上2階の広々とした柱の少ない空間の多い建物とで美術館となっている。下部を水で囲まれている『目」の部分とは地下道でつながっている。スペースがあるのでなかはゆったりと展示されている。独創的なデザインの建物だが新鮮さをかもし出ししかもまわりの景観をそこなわずマッチしている。くわしいことは知らないが一素人の印象である。オスカール・ニーマイヤーは今百歳。NHKの番組ではないが『百歳バンザイ!」。これからも独創的なデザインで世界を魅了してほしい。

ヘンゼルとグレーテル


ドイツの森公園の中には小道があり、道のわきにグリム兄弟の「ヘンゼルとグレーテル」(ポルトガル語では『ジョンとマリア」と訳されている)の話が一小節ごとに絵と共に書かれてあり親子連れがその物語をたどりながら進んでいる。途中に児童図書館を兼ねた休憩所がありそこで一日三回子供たちに寓話、童話が語られるようになっているらしい。なんとチャーミングな公園なんだろう。私たちもつい童心にかえって森の精に魅了された。
写真は大きな子供がひとやすみしているところ。