2011年5月24日火曜日

命を大事にしよう・レース


エスピリト・サント州で最大の人口を誇るVila Velha 市の創立476年祭の一環として22日「第二回Corrida pela Vida(命を大事にしようレース)」と称する10キロレースが行われた。市長やスポーツ局長も参加したお祭り雰囲気のレースだった。下の息子がこういうスポーツの催しに参加するのは初めてなので応援に出かけた。なにしろ肥満解消の一策として最近始めたのでタイムは一時間。まあ完走したので「おめでとう」と努力をねぎらった。このレース、一般の参加者を呼び込もうと男女5番までの表彰のほか完走者全員参加のオートバイ2台のくじ引きもあった。命を大事にしようというテーマで「麻薬にノーと言おう」、「暴力にノーと言おう」「スポーツに励もう」とかの旗を掲げて走っている人たちもいた。Vila Velha市はエスピリト・サント州で最初にポルトガル人によって開拓されたところで「古い町」という意味でこれはその後ヴィトリア市に政治や経済の中心が移ったためこういう名になったという次第だ。ヴィトリアとは勝利という意味でこの地方に住んでいた原住民との戦いに勝ってこの地に住みだしたことからつけられたものである。ちなみにヴィトリア市は今年の9月8日が創立460年の年にあたる。この両市ポルトガルによるブラジル発見が西暦1500年、今年で510年目にあたるのでブラジルでも歴史の古い町のうちである。
今回初めて参加した我が家の末息子、若いときは運動神経がほとんどゼロ。それというのも中学生時代からそのころはめずらしいコンピュータを扱っていたので大人のサークルに参加し一ヶ月に一度の集まりには周りから酒やタバコを勧められるままに深みに陥っていったという経歴がある。大学受験の時には軍警の士官学校に行くと言い出しそれには体力テストもあるので水泳教室に入れたがどうせ連れて行くのならと私達夫婦も一緒に習った。しかし走るのはタバコを吸っていたりしたのですぐ息がきれてテストに課されている最低タイムにも届かないことがわかりあきらめたというエピソードもあった。
結婚してから健康に気をつけなければと酒もタバコも断ち今度は運動とようやく最近重い腰をあげることとなった。食事にもうるさくなり孫の恵美が我が家に泊まりに来るときは色々禁止事項をのたまわる。それにしてもこういう日が来るとは思ってもいなかったので完走を祝って私も酒の熱燗で鶏をつついてご機嫌となった。
上の息子は2,3年前まではリオで行われるレースにはほとんど参加しマラソンまで走ったこともある。ヴィトリアからVila Velhaの第三の橋を渡ってチョコレート会社のGaroto社までの10マイルレースにも何回も来たし、サンパウロで12月31日にケニアからの参加もあるサン・シルベストレ・レースにはホテルを予約しての参加となっていた。しかし彼女ができてからは怠けて今は全然走っていない。体重が増えてきたので心配だ。
かくいう私は走るのが大の苦手でジョッギングは一時やったことはあるがいまだかってレースなるものに参加したことはない。今は椎間板ヘルニアでその可能性はほとんどゼロとなった。しかし無理をしなければ毎日が痛みなしで過ごせることに感謝している。