2016年4月17日日曜日

大統領弾劾プロセスの継続が下院で承認される

今日はブラジルの歴史に残る日となった。現政府の汚職が暴露され、さらに経済の失速、失業者の増加、物価の値上がりなどに国民の不満が爆発、各地で大規模なデモが起こりそれを背景に大統領弾劾が叫ばれた。今日下院での決議で三分の二以上の賛成で弾劾プロセスの継続が可決され今後は上院の決議に回されることとなった。

下院で可決するには513人の下院議員の三分の二以上の賛成がいる。野党連合がその数342票に達すると各地でデモに繰り出していた人の間で歓声が沸いた。結果は賛成367票、反対137票、棄権7票、欠席2人。

投票というのかどうかわからないが2人の欠席者を除く511人の議員が全員議長の前で自分の選択を高らかに告げる。小演説をやるのだが選挙区や州名のほかに自分の家族の名前を読み上げる議員が多く孫の名前まで入り彼らのために自分はこういう選択をしたと言う。日本では絶対に考えられない光景ではないか。

5時間以上はかかったと思うがブラジル全土の視聴率は高かったと思う。私もテレビの前にくぎ付けになり成り行きを見守った。大統領制のブラジルで4年毎の直接選挙以外でクーデターでもなく大統領を変えようとするのだから民主主義国家とはいえるか。今ブラジルで必要なのは政治改革より政治家改革だ。

上院では最長180日の期限で賛否が決定されるのでまだ与党連合と野党連合とのやり取りで結果がどうなるのかまったく予断を許さない。


2016年4月12日火曜日

いまだ夏


朝、目を覚ますとカーテンの隙間から青空がのぞく。「あーあ、また天気か」とぼやく。
窓を開けると煙臭い。近所で何か焼いているのだろうか。ちょっと、もやがかかっている。あとから来た妻「昨日のニュースでまた今年もあの山のふもとで泥炭が燃えてるそうよ。」 それでか!昨日車でビル群の横を通っていたらなんだか上の方がかすんで見えた。
冗談じゃないもう4月も半ばというのに家の中でも温度計はまだ30度近くを指していて今日のこの辺の最高気温は33度とスマートフォンに出ている。

エスピリトサント州去年は少しおかしかったが今年は大分おかしい。去年はブラジル全土で干ばつ、ダムの水は干上がり飲料水も断水の所がかなりあった。電気代は火力発電所をかなり稼働させたのでその経費を上乗せされ電気代がかなり上がった。今年は他州は降っているのでダムの水位も上がり水力発電でまかなえるので電気料金が赤料金から黄料金そして今月からは緑料金に戻るという。ここエスピリトサント州でも適用されるのだろうか。ここは南東部に属するのでサンパウロ州やミナス州では十分に降ったようなので同じ緑料金が適用されればありがたい。いまだに夜はエアコンをつけて寝ている。

この前、弟の三男の結婚式に行ったときそのことを話したら彼が住むサンパウロ市の近郊のVargem Grande Paulista では夜、扇風機もいらなかったとか。私たちももっと涼しい南の方に(南半球ですから)移動しようかなと真剣に考えている今日この頃である。

写真は我が家の庭の今年2度目のブドウ。天候異変のせいか房の数も少なく実も小さい。はたして三度目は来るのだろうか?