2011年2月17日木曜日

Lei de Murphy – マーフィの法則 その4

リオーニューヨーク間は約8時間。着くに従って飛行機が段々高度を下げてくると雪が降っているのがわかる。もう三月の中旬、まさか雪が降るとは夢にも思っていなかった。飛行場のあちこちに雪が積んである。飛行機から降りてロビーへと向かっていると「ただいま、空港は閉鎖されました」とのアナウンス。荷物を引き取り航空会社のカウンターで翌日の朝の便に変更する。ホテルの宿泊券をもらい航空会社が仕立ててくれたバスで空港に近いホテルへと向かう。見るとヴィトリアで一緒に騒いでいた仲間(?)もいる。しかも上は長袖シャツ一枚だけで震えている。私は幸い少なくともジャンパーは着込んでいる。ホテルの一室を与えられ下に降り軽い食事をとる。会社に今の状況を説明すべく電話をいれる。一応もうじき日本に着く技術者二人に連絡しなければならないということで予約していた新宿のホテルにファクスを入れることにした。私の予約の取り消しと彼らがホテルに着いたら渡してほしいと別の紙に私の状況を説明し私し抜きで北海道のお客さんを尋ねるようにとしたためた。幸い日本の商社が中に入っている。一人は以前訪問したことのある会社だ。一息ついてさて外ははどうだろうとホテルの正面のドアを少し開けようとしたら凍えるような雪混じりの風が入ってきた。あわててドアを閉める。とてもホテルの外に出れたものではない。部屋に戻り新聞を読む。テレビの天気予報ではまだ雪が続きそうだ。
翌朝早く起きてホテルのロビーに掛けてある飛行機の発着パネルをみる。空港に隣接しているホテルなのでお客さんもほとんどが乗客だ。みんな見ている。私も後ろからのぞく。ずーと「Cancelled」が続いている掲示板に一つだけ「Confirmed」の便があるではないか。みると成田行きの私の便だ。あわてて荷物をまとめてタクシーで空港に向かう。空港はあまり人はいない。それもそうだろうこれ一便だけだものな。チェックインの列にならびいよいよ私の番。荷物を出しチェックインが終わり「Boarding Card」を受け取る。そのとき場内アナウンス「ただいま空港は閉鎖となりました。」私のスーツケースはまだベルトの上を走っている。係員はあわててベルトの上をはしり私のスーツケースを持ってきた。さてチケットの変更をしなければならない。しかし今閉鎖されたばかりでまだ誰も変更はしてないからどんな席でも選べるだろう。「明日のこの便に変えたい」といったところ、もうないという。そうか明日は明日でもう一杯になっていたのか。「なんでもいい、とにかく明日東京に行く便をさがしてください。」いっときして、「サン・フランシスコで乗り換え東京行きなら取れます。」「それにしてください」ターミナルを出て気がついた。ホテルはチェックアウトしてきたのでホテルを探さなければ。また出てきたホテルに事情を話し部屋を確保した。こんな寒いときに路頭に迷っては生死にかかわる。またタクシーでホテルにもどる。

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