2012年10月7日日曜日

ブラジルの地方選


ブラジルは26の州と首都である特別連邦区Brasiliaから構成され,各州はMunicípio と呼ばれる行政地区に分けられている。今日ブラジル26州の5568のムニシピオで行政地区の長Prefeitoとその議会議員Vereadorを選ぶ選挙が行われた。全国の選挙人口は138.544.348人、私もその中の一人である。

朝テレビのニュースを見ていると投票所である学校には列を成しているところもある。もう少し後で行ったほうが良さそうだ。週末には家に来ている孫娘の恵美を連れて12時過ぎに妻と近くの学校に出かける。各教室が選挙区のセクションになっているので私の選挙手帳のセクションを確認して教室に行くと、列もなくすぐに入れた。写真つきの身分証明書と選挙手帳を係りの人に渡し確認が済むと囲いのある投票箱に。ブラジルは随分前から電子投票となっていてVereador候補とPrefeito候補の選挙番号を打つと顔写真がでるので確認してConfirmのボタンを押す、一分以内で投票が終わる。結果はその日の内にわかる。11時のニュースでは全国26州の結果を報じていた。過半数の票を取った州都のPrefeito候補は9人選出された。あとの17州都と選挙人口20万人以上のMunicipioで過半数獲得の候補者がいない33のMunicipioでは上位2者での決選投票が10月28日に行われる。エスピリト・サント州の州都ヴィトリアもその一つである。

ブラジルの選挙のたびに思うのは先進国と呼ばれるアメリカやその他の国はなぜ電子投票に踏み切らないのだろうかということである。思い出すのはブッシュとゴア候補の大統領選、何か割り切れないものが残った。

選挙の正当な結果とその遂行、それは民主主義の大原則。軍事政権時代を経験した私たちの世代はそれがいかに大事なことか、そしてそれが当たり前の今の有難さをかみしめる。もう一つ完全な民主主義にはもう一歩、それは任意投票だと最近の新聞のどこかで読んだ。ブラジルでは投票は義務となっている。ブラジルの国民性を考えると

これを任意とすると投票率は大分下がってしまう可能性がある。果たしてそれが民意を反映した結果となるのだろうか、疑問に思っているところである。

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