2016年6月29日水曜日

過半数ルール

最近どうも気にかかることがある。

イギリスがEU(União Européia)から離脱するかしないかの国民投票で離脱派が51.9%で過半数を占めEUから離れることとなった。しかし自国のみならず世界中の経済に予想以上のインパクトを既に与えており今後の動向もまだ不透明だ。選挙の結果が発表され為替や株、今後のイギリス経済、EUとの関係、社会問題などがミディアにより報じられると投票者自身がその影響の大きさにとまどっている様子がテレビに映し出されていた。EUに留まる方に投票するとみられていた若い層の投票率が低かったとも報じられた。ブラジルのように投票が義務付けされていたら結果は変わっていたのだろうか? 移民問題が決定の一番大きな材料となったのだろうか?
しかし、何と言おうと過半数は過半数!!民主主義の定義をなす過半数ルールだ。

もう一つは、やはり6月に南米ペルーで行われた大統領選挙の決選投票。4月の大統領選挙で元大統領アルベルト・フジモリの娘ケイコ・フジモリが得票数一位だったが過半数に達しなかったので2位との決選投票があり彼女は得票率49.88%で敗れた。わずか0.12%の差。

この過半数ルール、特に国家の重要事項において一票の差で決定される過半数ルールでいいのだろうかと疑問がわいてきた。というのは最近ブラジルであった大統領の弾劾の賛否が初めは下院で2/3以上さらに上院でも2/3以上の票で大統領の不信任案が可決され現在は副大統領が代理を務めていて最終的には再度上院に回されやはり2/3以上の票が必要だ。どうやら決定はリオ・オリンピック後になりそうなので開会式宣言は代理大統領にまわってきそうだ。

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