2015年2月24日火曜日

2月の話題を二つ



リオのカーニバル

サンパウロのカーニバルは年々大きくなってきているがやはりショーとしてはリオのカーニバルにはかなわない。地球最大のショーと呼ばれるだけあって新しいテクノロジーを駆使した豪華な山車で見る人を楽しませる。

夕食後テレビで最初のサンバスクールのパレードを待っているとカメラは暗い夜空を映しているやがて火花が走ったかと思うとパラシュートが見えそれがサンバスクールが待機している前に降り立った。次から次へと4人が行進道路に見事着陸。なんでも世界チャンピオン達だそうだ。私は思わず手を叩いた。よくもこんな趣向を考えたものだ。

それぞれのサンバスクールがテーマを決め歌を作りそれにちなんだ巨大な山車を作る。それに何千人という人がブロックに分かれてやはりテーマにちなんだ飾りの着付けをしてテーマ曲を歌いながら行進する。見ていても飽きないし楽しい。若い時は夜通し見ていたが今その体力はない。翌日、縮小版があるので今はそれをみる。

私がそれを見ながら「リオのカーニバルはすごいね!」と言うとちょうどカーニバル休みで帰省している娘の理奈が「一度行ってみたい」と聞いてきた。「テレビが一番いいよ。近くでカメラマンが撮ってくれているのだからここが特等席だよ」。
まだ一昨年のCopa das Confederações の後遺症から治っていない。
しかし来年のリオのオリンピックは見たいので3月から始まる切符の発売を知らせてくれるというのでインターネットで一応名前の登録はしておいた。

リオのカーニバルパレードの詳細は下のサイトで

g1.globo.com/rio-de-janeiro/carnaval/2015/


夏時間終わる

今週の始まりの日曜日、昨年の10月から120日余りの間電力節約という名目で施行されてきた夏時間が終わった。ついその前の週まではブラジル全土に渡る異例の旱魃で夏時間を3月まで延長するとか言っていたのでテレビで急に夏時間の終わりだと発表されたので戸惑った。

本当に節約になっているのなら夏時間の気に入らない私でも受け入れる覚悟(?)はできていたのに。なんでも首都ブラジリアと去年の末訪れた南部の州都フロリアノポリスの消費電力の1ヶ月分が節約できたとテレビで報じていた。去年まではブラジリアの1か月分だと言っていたと記憶しているが今回はそれ以上だったのか。電力の消費量が上がるにしたがって料金の値上げがあるといっていたのがより効いたに違いない。


わずかながら確かにリオ、サンパウロ、ミナスなどは雨が降り始めているがここエスピリトサント州は降らない。天気予報を見ても他の州は青色だがなぜか地図上の狭いエスピリトサント州だけは黄色だ。なぜ?????

2015年2月22日日曜日

Isabelle 恵美 5歳の誕生日


孫娘の恵美の5歳の誕生日が息子夫婦の住むマンションのプールサイドであった。幼稚園の友達が集まり楽しい一時を過ごした。モチーフは彼女の大好きなイチゴ娘(Moranguinha)。
彼女の成長はこのブログにも記録してある。この頃は少し生意気な口をきいて妻も私も振り回されている。先が思いやられると言ったらいいのか楽しみだと言ったらいいのか、とにかく素直な子に育ってほしい。






2015年2月11日水曜日

雨とカーニバル

ようやく4,5日前の夜、にわか雨だったが一応雨らしい雨が降った。しかし干上がっている川や貯水池には全然効き目ない。サンパウロやリオの町には時々豪雨がくるが水源地には降っていないので「被害は出るが家の中の蛇口から水は出ない」とぼやいている人がテレビに出ていた。もし7月まで例年の平均以下の雨量だとサンパウロ市の上水は枯渇すると水道局の係員が言っていた。

雨が降らないとここはまだ暑い日が続いている。そして北半球ではどうやら寒い日が続いているらしい。日本はまだ大雪、ニューヨークやヨーロッパの各地も最低気温は零下。そこでこの頃考えるのだが地球全体として温度のバランスを取らなければいけないので何かの理由で片方がものすごく暑ければもう一方はものすごく寒いということになるのだろうか?暇ができたら調べてみよう。

この暑さにも負けず頑張るのがカーニバルの踊り子たち。リオのカーニバルは今週末からだがここヴィトリアのカーニバルコンクールは一週間前なのでもう終わった。カーニバルの土日の夜は珍らしく小雨が降っていた。踊り子たちへのプレゼントか?リオのカーニバルは見たいしまた参加したいということで地元のカーニバルを一週間前倒しにしているのはここだけではないだろう。今回は日本からの娘さんの参加もあったと新聞に出ていた。彼女らは今週末はリオのカーニバルに参加するらしい。

去年の末に選ばれた国会議員たちも国会は開かれたが顔みせだけですべての活動はカーニバル後になる。ブラジルでただ一つ組織として機能しているものがあるとすればカーニバルのサンバスクールだろう。
ヴィトリアのカーニバル・コンクールで優勝したMUG (Mocidade Unida de Glória)の山車

サンバスクールTradição Serranaに参加した日本からの娘さん




Sonho se torna real e MUG é pentacampeã do Carnaval de Vitória

2015年1月29日木曜日

神様、もっと雨を !!!

       今午前11時45分、夏時間で1時間進ませてあるので10時45分


連日暑い日が続く。ブラジルの原動力ともいえる南東部、サンパウロ州、リオ州、ミナス州は雨が降らず節電、断水のニュースが毎日流される。ブラジルの電力は水力発電に頼っている。ダムの水位が減り、もはや発電が出来なくなっているところがでてきている。そこで今まで休ませていた火力発電所を稼働させているがこれは水力発電に比べてコストが高い。当然電気代も高くなってきている。

ブラジル南東部というともう一つ私たちが住むエスピリトサント州がある。昨日の全国版のニュースでエスピリトサント州も45日雨が降らず州都ヴィトリアに飲料水を供給するサンタマリア川の水位は橋のずっと下になっている様子を見せていた。これで4州ようやく足並みが揃ったということか。あまりうれしいことではないが。

エスピリトサント州にはレジャー地として有名な海辺の町 Guarapari がある。州都ヴィトリアから約55キロで人口約12万人。しかし夏になるとここは他州、特に隣接した海のないミナス州からの観光客などで膨れ上がる。夏の学校が休みの期間中は約百万人の観光客が押し寄せる。先週のニュースで見せていたが浜も海も人で一杯。そして水不足の深刻さを伝えていた。歩道に水を撒いたり車を洗ったりすると630レアイス(約240ドル)の罰金だと言っていた。

昨日のニュースで面白い(?)映像を通していた。サンパウロは百年ぶりの日照りでサンパウロ市に飲料水を供給する湖が枯渇状態になっており水の引いた所に誰かが板で家を建てているようだとヘリコプターからの映像で見せていた。雨季に(いや今が雨季なんだが)になって満水になったらどうするつもりなんだろう? その時は取り払えばいいと高をくくっているのだろうか。

さて我が家のことなのだが家の中は朝から晩まで28-29度で温度差はない。しかし温度計を外の陽の当たるところに持っていくと午後3時頃でも40度以上になる。日差しは強いので昼間は家の中にいることにしている。空気を廻す扇風機だけでも涼しい。しかし夜、寝るときはエアコンの世話になる。だから夏になると電気代が倍以上になる。この歳になると少なくとも快適な睡眠をとってストレスなしで起きたい。


この良すぎる天気いつまで続くのだろうか。サンパウロに居て野菜・果樹栽培をしていた頃はブラジル南東部の本格的な雨季は11月2日のお盆(日系コロニアはキリスト教の墓参りの日をこう呼んでいた)からカーニバル(2,3月)までと覚えていていつもそれを目安に植え付けをし外れたことはなかったような気がする。

しかし去年の末から今年の初めにかけて雨は降っていない。あとは神頼りしかない。

2015年1月14日水曜日

Santiago do Chile  チリのサンチアゴ

2009年のポストを調べてもチリ旅行のことは何も出てない。いつも書こう書こうと思っているうちに時が経ちそのうちに面倒くさくなってそのままになってしまうことが多い。たまには忘れてしまうこともある。そこでせっかく見つけたチリ旅行の写真、ブログに使おうと思い立った。

チリは南米でも太平洋側の国でアンデス山脈に沿い細長くのびた国で南北約4300キロ、東西約175キロ。南米ではブラジルと国境を接していない数少ない国の一つである。アルゼンチンと並びブラジル人には人気がありブラジルの航空会社も乗り入れている。

南米の中でも経済的に安定しておりブラジルへの輸出品としてすぐ思いつくのは葡萄酒、果物、サケなどでスーパーなどに並ぶ。火山噴火とか地震とかは日本にも通じるところがあり、実際大地震の時は日本にまで津波が押し寄せる。
飛行機から撮ったアンデスの山々

展望台ともいえるサンクリストバル丘に登るケーブル電車に乗る

丘の上に立つサンクリストバル像

丘から望むサンチアゴの街

背後にアンデスの山波がかすかに見える


中央市場。レストランが2階にありブラジル語での客引きにつられてチリ料理を。


バルパライソ行の途中立ち寄ったブドウ畑

港湾都市バルパライソ。対岸のロープウェイの町は世界遺産に登録されている。

ノーベル文学賞受賞のPablo Neruda博物館

Pablo Neruda と対談 

海のレジャー地 Vinã del Mar 

何十年ぶりかで太平洋の水にさわる

サンチアゴの大統領府の衛兵交代セレモニー
指揮官は女性だった。

帰路、アルゼンチンの穀倉地帯の上を飛ぶ






ぶどうの収穫

 ぶどうの収穫 (妻と孫娘のIsabelle恵美)

家の前のブドウの収穫(?)も終わり今日は裏のブドウを採った。写真では大きく見えるが実は小さくて少し萎びている。家でしなびたブドウは初めてだ。今まではあまり採らないでおくと腐れが出てきたりしたが今年はしぼんではいくが腐らない。12月の初めころから雨が降っていないのでそのせいかもしれない。そういうわけか例年のブドウより甘い。


上の写真は2009年チリのサンチアゴから港町バルパライソに下る途中、葡萄酒生産者
のブドウ畑に立ち寄ったときの写真でここで初めて小さくしなびたブドウを見た。葡萄酒を造るブドウはこういう具合に熟れてもほっといて萎びて採るものなのかとその時思った。

そこでは観光客に葡萄酒を試飲させたりボトルも売っていた。すでに先についていた中国人の一行が試飲していた。前の日の晩バルパライソ行のツアーを予約したがヴァンに乗り込んだ7人は皆ブラジル人だった。私たちも試飲しようとしてひょいと横を見ると壁にボトルの値段そして試飲の値段まで書いてあった。ブラジル人同士でぼそぼそ「この試飲のお金でブラジルではボトル一本来るよ」などと話している。結局私たち一行はだれも試飲しなかったが中国人の一行は12本詰めを3箱車に積んでいた。中国の経済力の伸びはここまで来ているのかと感心した。
ブラジルで一番出回っている輸入葡萄酒はチリ産である。値段も手ごろでよく売れているようだ。私もよく買う。

この中国人の一行とはもう一度バルパライソのレストランで出会った。妻と一緒に夕食にレストランに入るとすでに彼らが食事中。ここでは大きなカニが名物料理だと聞いていた。彼らのテーブルにはどんどん大きなカニの皿が運ばれていく。では私たちもとメニューを見たら大きなカニはあまりにも高すぎたので中の上の方を頼んだ。
カニ料理に葡萄酒と夕食をたしなんでいると流しの楽団が中国人一行のテーブルを囲み「Cielito Lindo」を演奏している。終わるとかなりの札が手わたされたように見えた。そしてその楽団一行遠く離れた私たちのテーブルにまっすぐに来たかと思うと「あなたたちも私たちの演奏を聞いただろうかねをください」冗談じゃない、私たちも彼らと同じ金持ちだと思ってせびりに来たのか。他の人達はどうなのだ、馬鹿にするな。「いや、周りはうるさいし私たちは食べ物に夢中で何も聞かなかったよ」と言うと彼らは去って行った。

2015年1月12日月曜日

最後の鯉

我が家最後の鯉

今朝、池の横を通っていたら鯉が死んでいたと妻が抱えてきたので写真を撮っておこうということになった。しかもこれは我が家で育った最後の鯉となった。

今は池となってしまったが初めは孫のために小さい子供用のプールを約10年ほど前に作ったが待望の孫はなかなか現れず結局は池となり魚たちが住みつている。小さい魚や金魚、そして大はこの鯉までがハスやその他の水草などで浄化された水によるエコシステムの中で平和に暮らしている。

鯉は近くの養魚店からオスとメスを買ってきてそれからこの池の中で約10匹までに増えた。しかし大きくなったオスの鯉たちは繁殖期になると宙返りを繰り返しほとんどが最後には池の外に落ち致命傷を負って死んでいった。写真のこの鯉は老衰だった。体長は約70センチ、よく育ったものだ。庭に丁重に弔ってやった。