2011年12月18日日曜日

サッカークラブ世界選手権

今日本の横浜スタジアムでサッカーのクラブ世界選手権が終わりスペインのバルセロナがブラジルのサントスを4対0で破り王者に輝いた。1960年に始まったこの選手権去年までヨーロッパ25、南米25のタイだったがこれでヨーロッパ優勢となった。今日の試合圧倒的なバルセロナの勝利となった。19歳の若いストライカー、ネイマールを有するサントスはバルセロナの全員参加の華麗なパスそしてメッシ中心のすばやい攻撃の前に前半は動きが止まってしまった。後半反撃を試みたがバルセロナはサントスの選手たちに仕事をさせなかった。試合前バルセロナの監督はサントスのネイマールを封じ込むとコメントしていたがでデフェンスを何人か付けるのではなく彼にボールがまわってこないような作戦をとった。
試合後サントスのネイマールはブラジルのテレビのレポーターに聞かれ、バルセロナの試合運びを讃え今日はいかにサッカーをプレイするかを学んだと謙虚にコメントしこの敗北から得た教訓をいかし新しい勝利を重ねていき又来年来たいと言っていた。
「華麗に勝つ」、これはかってブラジルのスタイルであったはずだ。ブラジルでこれまでワールドカップに参加した最良(強ではない)の代表として今でも取りざたされるのが1982年のスペイン大会に参加した代表。決勝までいかなかったがその華麗な戦いぶりが世界を魅了した。しかし結果を残せない敗者の泣き言としてそれからトップは結果を求めるようになってきた。短い監督生命の中で彼らは見せるより勝ちにこだわってきた。
しかし最近その流れが少し変わってきたように感じることがある。今回のバルセロナも監督を初め多くの選手がクラブで育成された選手たちだ。正確なパスの重要性をたたきこまれている。アルゼンチン出身のメッシは13歳の時にクラブにスカウトされている。正確なパスで世界の頂点に立ったと感じたのは他にもある。昨年のワールドカップの覇者のスペイン代表と今年の女子ワールドカップ覇者のなでしこジャパン。それぞれのポジションで柔軟に動き回り正確なパスを出す。サントスの選手たちも実際戦ってみて相手の良さが分かったと言っていた。これも明日のブラジルサッカー界に希望が持てるなと感じさせた。謙虚に「敗北から学び取る」、いままでブラジルの選手からこんなコメントを聞いたことがなかった。しかも19才のネイマールから。彼の成長を見守りたい。

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