2012年8月9日木曜日

Touro Moreno – 褐色の闘牛  Yamaguchi その2


前回ポストのYamaguchi Falcão Florentino の名前のいきさつが意外な所でわかった。椎間板ヘルニアのリハビリに今一週間に3回通っている。私のことではなく今回は妻がMRI でヘルニアとわかりその治療に以前私が通ったところに連れて行っている。彼女が治療している間私はいつもは待合室でタブレットでメールのチェックをするのだが今日入ったときテレビでブラジルの旗を掲げた消防車でのパレードが映されていた。見ているうちに体操個人種目別の吊り輪で金メダルを取ったArthur Zanetti 選手が彼の住んでいる町に帰ってきて彼の栄誉を讃えての市役所および市民をあげての歓迎パレードであった。待合室にいた70歳代の男の人が言った。「彼は不可能を可能にした男だよ」さらに「ブラジルのように政府のサポートがない所で全然誰も見向きもしないスポーツで金メダルなんてまさに奇跡だよ」私も相づちをうった。そこに若い女性の理学療法士が通りがかりテレビを見て何事かと聞いたので「金メダルのパレードだよ」と私が答えると彼女「メダルと言えばカピシャーバが二人ボクシングで少なくとも銅メダルが約束されているわね。」「Yamaguchi Esquiva兄弟だろう」と男の人「彼らの父親はTouro Moreno(本名Adegard Camara Florentino)といってボクサーで彼が息子たちをボクサーに仕立て上げたのさ。彼が家の庭に植えているバナナの幹を打たせて鍛えたそうだ。彼は今75歳だが先年彼より32歳若いボクサーと戦って勝ったのだ私も見に行ったよ」「ところでどうしてYamaguchiと子供に名をつけたのですか?」と聞くと横に居た理学療法士がすかさず「Touro Moreno と同じヴィトリアで柔道を教えていた山口さんとは仲がよかったのよ。」
私の推察が当たっていた。
先ほど男子ビーチバレーの決勝戦があった。ドイツとブラジル。タイブレークで惜しくもブラジルは銀。ブラジルの選手の一人Alisonは2mを越す長身。あだ名は「マンモス」なんでも彼のコーチが彼の動きの鈍さにかんしゃくを起こし『お前はマンモス以外何者でもない』と言われてそのマンモスとはどんなものかと「アニメ映画」を見に行って何か共感するものがあると感じそれからは自分から広めているといるとインタビューで見たと妻が教えてくれた。彼もカピシャーバ。ビーチバレーの応援席を見ているとブラジルの旗のほかに大きなエスピリト・サント州の旗も振られていた。小さな州ゆえに思いがなお強いのかも知れない。妻も他の州に行くといつも自分はカピシャーバだと言いふらしている。

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