2014年12月28日日曜日

孫娘 Isabelle 恵美 六つの小話

孫娘のイザベレ、どんどん成長し大人との会話も成り立つようになった。これは最近の彼女のエピソード集である(全部ブラジル語での会話)。

1- ベベレからイザへ変身? 
「ばあ、これからは私のことをBebelle(ベベレ)と呼ばないでIsa(イザ)と呼んで。ベベレは赤ちゃんに言う時に使うんでしょう。私、もう娘だからイザの方がいいわ。」と4歳の保育園に行ってる孫が生意気にも妻に頼んだがまだ私たちにはその願いを聞いてやれそうもない。

ブラジルでは愛称で呼ぶときに名前の語尾を縮小形(inho, inha, zinho, zinha,等)にして呼んだりする( 例 Paulinho, Mariazinha, 等)。あるいは一つのSilableを反復して呼んだりもする。父、母のPai, Mãe も Papai, Mamãe となる。

娘の病気でスペインのマドリッドでアパートを借りていた時Almudenaの友達でイサという娘さんが訪ねてきた。私はてっきりイサという名前だと思っていたが後でIsabelの略称でスペイン語の場合"s"が母音に挟まれても濁らないのだと分かった。

2- Number Two
毎週土日、恵美は我が家で過ごす。この前、家に来た時、トイレに行く途中妻に「ヌーメロドイス(ナンバーツー)をするの」と言う。初めて使う言葉だ。「それなに?」「うんちだよ」。後でこのことを嫁に話すと「あーそれは、この前夕方レストランに行って皆で食事をしていた時にベベレが大きな声で「ママイ、うんちしたい」と大きな声で言ったの、レストランにいた皆がこちらを向いて恥ずかしかったわ。それでこれからは「ナンバーツーがしたいと言いなさい」と教えたの。早速使っているのね」との話だった。
わたしの記憶に間違いがなければ英語も同じだと後で辞書で確認した。 

3- Papai Noel (サンタ)
クリスマスイブの夕方、息子夫婦が恵美を連れ戻しに来た。帰ろうと言っても一向にいうことを聞かないそれで「今夜はPapai Noelが来てプレゼントを置いていくんだよ。ほらベベレも頼んでいたろ帰らないともらえないよ」と両親がこれなら帰るだろうと奥の手を出すがまだ渋って妻の所に来て耳にそっと「わたしPapai Noel好きじゃないの」「ほらベベレが欲しかった馬の人形でほんとに走るんだよ」と妻が言ってもダメ。そこで「今日Danilo叔父さんが来るんだよ」と言ったらすぐ立ち上がって帰る用意を始めた。なにっ、サンタが好きでない!?, プレゼントがいらない!?  それで叔父さんが来るのなら帰る。
こんな子見たことない。

4-Bebelle と Almu
スペインからMarioとAlmu(Almudenaの略称)が来て家にいたとき息子夫婦がベベレを連れて入ってきた。Almuを見るやいなやベベレは彼女の首に飛びつき離れない。Almuがいかに「ベベレ、私はまだあんたの顔をよく見ていないから見せておくれ」と離そうとしてもダメ。ベベレは大きな息を3分ほど繰り返ししているうちに落ち着いてようやくAlmuが離して「ベベレ、初めまして」と声をかけた。4年前はベベレは10か月しかも滞在期間が短かったので会っていなかった。
しかしベベレはその時以来Almuが置いていった彼女が歌ったガリシア地方の民話に基づいた童謡集のDVDを毎日見て歌を聞いていたので彼女を良く知っている。今でもお気に入りのDVDだ。だからベベレにしてはAlmuはアイドル的存在、それでこのシーンの説明がついた。



5-Convento com vento 風の吹く修道院
今回観光名所のConvento da Penha (岩の上の修道院)に行こうと車を走らせていた時、Mario とAlmuに上方に見える修道院を指さし「あれがConvento だ」と説明した。その時ベベレが言った「Convento」の発音がどうも二つに分けて言ったような気がした。そうすると「風が吹くんだね(Com vento)」と言ったことになる。もう一回言っても同じだ。そうか、まだ彼女の語彙の中には修道院のConventoはないんだ。そして発音が全く同じで自分が知っていて状況にも当てはまるCom vento と解釈したのだと分かり、私たちも「そうだよ、あそこはCom ventoだよ」ということになった。



6-閉じて、開いて、閉じて
今回のAlmuの訪問、恵美はAlmuに引っ付いて離れない。後ろの座席で3人座るときは横にAlmuを指定する。AlmuとMarioがOuro Pretoにバスで行くときなんか自分も一緒に行くと言う。妻が「ばあはここに残るんだよ」と言うと「構わない、帰ってきたときにまた会えるでしょう」これには妻もぎゃふん。それでも何とか説き伏せた。
Beija-flor(花の蜜を吸う鳥)で有名なSanta Teresaに行くときやConvento da Penhaに行くときなどAlmuが恵美に歌を教えた。その一つがこれだ。


A janelinha fecha 
Quando está chovendo 
A janelinha abre 
Se o sol está aparecendo 

Fechou, abriu 
Fechou, abriu, fechou 

Abriu, fechou 
Abriu, fechou, abriu

窓はとじる
雨が降るとき
窓はひらく
陽がでてくると

閉じる、開く
閉じる、開く、閉じる

開く、閉じる
開く、閉じる、ひらく

上の窓をかさ(Guarda-chuva)に置き換えると逆になる。

かさは開く
雨が降るとき
傘はとじる
陽がでてくると

開く、閉じる
開く、閉じる、ひらく

閉じる、開く
閉じる、開く、閉じる

花(Florzinha) は閉じるから始まる

この歌の思い出にとAlmuとMarioはベベレにおみやげを置いて行った。



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