2010年12月23日木曜日

「東洋文化センターともだち」の発表会

クリチーバに住む娘の「東洋文化センターともだち」の発表会はショッピング・センター内の300人強収容の劇場で行われたが満席となった。これは「ともだち」とカンフーアカデミー「SENDA」との共催でそれぞれの父兄や友達などでショッピング内には早くから列ができたので早めに開場となったそうだ。
「SENDA」の生徒たちは日頃の練習の成果を規律正しくしかも迫力ある動きで観客を魅了。あるときは棒、そして剣、またあるときは扇子を使っての舞、女の子も男子に負けてはいない。ペアでの中国の獅子舞も披露された。「SENDA」を経営するジョルジェ氏もほとんどの番組に出演、さすが先生、若い者をしのぐ滑らかな動作には感心した。確認を要するがなんでも60歳くらいだろうとのことだ。「SENDA」の番組の紹介と説明は娘婿のロドリゴで、彼のカンフー歴も長く今は先生代理を務めているらしい。
「ともだち」の招待でクリチーバ民謡会から三人来られて歌われたが皆さんとても上手でその内の一人佐藤さんは今年の全伯民謡大会で優勝され最近日本に行かれて帰ってこられたばかりとのことだった。民謡の伴奏の尺八を吹いたのが娘婿のロドリゴ。そして三味線は「ともだち」の若い先生のヴィニシウス。彼は音感がよく、尺八でも一度きいたらそのあとすぐ再奏(?)できるそうだ(娘の説)。
クリチーバ日系協会の太鼓グループ「若葉」の特別参加。整ったしかも力強い太鼓の響きが場内一杯に広がった。ブラジルでトップクラスの太鼓グループだそうだ。
すばらしいショーを見せてくれたのが韓国POPグループの「Brisque」。十数人の若さあふれる男女混合のグループ。軽快でしかも迫力あるおどり。つい観客もリズムをとる。終わるとあちこちから「きゃー、きゃー」と歓声、熱烈なファンがいるらしい。
「ともだち」からは生徒と先生で東洋哲学、仏教、中国の故事などから成る四つのコントが演じられた。惜しいかなマイクを使わずに演じたので後ろの席までは声が届かなかっただろう。しかし前のほうの席にいた人達は微妙な解釈の劇に笑ったりしていたので私の方がそれに感心。
私はといえば、発表会の前日にクリチーバに着き、早速娘が明日の打ち合わせや生徒のリハーサルがあるので「ともだち」に行くというので付き合わされる。そこで明日劇場でビデオをとる人と会う。娘がこの人は明日は重要な用事があるのでパパイ代わりに撮ってくれということになった。一応どのボタンを押せばどうなるとの説明をうける。さて当日ビデオカメラを三脚につけ横の通路に設置。テープは一時間半、発表会は2時間。テープを交換しなければならない。さてどうやって取り替えるのだろう。全部調べたがさっぱりわからない。どうせテープをもう一本買わなければならないのでテープを売っている所へ行けば教えてくれるだろう。若い女の子に聞くと、ビデオカメラは扱ったことがないが、ショッピング内にビデオカメラを売ってる店があると言う。さっそく飛んでいく。ソニーから派遣されて来ているというかわいい金髪の女の子。「三脚に取り付けるこの台座を取らないとテープを取り替えることはできません。」ドライバーか何かいるなと思っていたところ、彼女ポケットに手を入れ50セント硬貨を取り出しそれでクルリッとねじを回して台座を取りはずした。 「ねっ、金髪といってもばかではないでしょう。」 ブラジルではやっかみからか金髪の女の子は馬鹿だという題の笑い話がよく作られる。「いやー、あなたはとてもインテリですよ」と私。これだと90分以上のビデオは途中で三脚から取りはずしてテープを交換しなければならない。その間のシーンは撮りそこなうということか。私はてっきり横か上から取り外すものとばかり思っていたので下からなんて考えもしなかった。それをさっしたのか彼女「いまのはHD搭載で、連続で何時間も撮れるようになっていますからこういうことはおこりません。」
さてその魔の90分目、暗い中での取替えでもたついてしまった。そして三脚にも取り付けることもできずそれからは手で持ってでの撮影となった。韓国語を教えているブラジル人の先生がキーボードをたたきながら「冬のソナタ」を歌った。さいごは「とだち」のミレナが日本語訳まじりのブラジルの歌を披露そして彼女の歌う「となりのトトロ」で「ともだち」の出演者皆が輪になっての行進でしめくくった。
観衆からもすごい拍手。私もすごいショーを観たような気に浸された。

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