2013年7月29日月曜日

Jornada Mundial da Juventude


先週の22日から昨日の28日までリオでJornada Mundial da Juventude(世界カトリック青年の日)が開催された。世界170国から35万人以上の参加の申し込みがありローマ法王フランシスコ一世も來伯、カトリック教徒の絆が一層強められたイベントだったという印象をあたえた。ブラジルは世界最大のカトリック信者数を誇る。以前は国民総カトリック信者の自負があり小学校から宗教の授業がありカトリックの教えが説かれていた。下の弟二人が小学校に行っていた頃は畑の仕事もあるし宗教授業を免除してもらうため学校に我が家の宗教は仏教ですので授業は免除してくださいという手紙を書いて学校に持たせた記憶がある。
年々カトリック信者の数が減ってきている。1994年に75%だったのが今では約57%らしい。逆にミディアなどを通して増えてきているのが新教の福音教会(Evangélicos)
。次々と新しい大きな教会が建っていく。カトリック教会も聖職者を増やしComunicationを紙や機械ではなく実際の人と人とのつながりで行うべきだと法王も述べられていた。減少に歯止めがかかり巻き返しにいけるのか見守りたいというより応援したい。
初めてのラテンアメリカから、しかも隣国アルゼンチン出身、スペイン語とポルトガル語の類似性でスペイン語で話されても分かるしポルトガル語で親しく語られるとこのイベントに参加している人ばかりではなく、一般市民からも大歓声があがる。専用の車(Papamovel)も横は取り外してあり座席も低く街頭に集まった市民にも握手したり止まって声をかけられたり出来るようになっている。テレビを見ている私たちも何事も無ければよいがとはらはらする。警護に当たっていた人達も大変だっただろう。しかし彼は宗教とは人と人との間にぬくもりを感じさせるものであると説き、宗教に関係なくブラジル国民の心に親しみと安らぎを与えた。時にはユーモアも混じる。最後の記者とのインタビューの中で今回はローマ法王がブラジルから選ばれるのではとも期待していたのですがという問いに「法王はアルゼンチン出身ですが、神はブラジル人だと言いますね。そんなに欲張らないでください」と軽くかわされた。
一昨日と昨日行われたコパカバナ海岸通りに集まった信者は150万人とも300万人ともいわれている。ちょっとオーバーに見積もってあるような気もする。とにかく疲れを知らない若者たちが浜辺で夜を明かした。スーパースターフランシスコを一目見ようと。

今回の訪問でブラジルの若者たちの間でカトリックへの関心も高まるのではないかと思った。若者が理想に向かって進み、それを外に向かって表す、良いことではないかとも言われた。ブラジルに感動を与えそして希望を残していった法王、いつまでもお元気で。

次回のJornada Mundial da Juventude は2016年, 2005年に亡くなられた法王ヨハネ・パウロ二世の生地近いポーランドの(Kraków(Cracóvia))で開催される。

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