2018年6月27日水曜日

1次リーグ戦の3戦目はハラハラドキドキ

一次リーグ戦の3戦目は次の決勝トーナメントに進めるかどうかが決まる試合でサポーター達は一喜一憂でかたずを飲んで見守る。ここで各チームの運命が決まる。
一番予期しなかったのは前回のブラジルワールドカップで優勝したドイツの敗退。そしてこのドイツを2対0で破ったのはすでに2試合に敗れている韓国。スタジアムの韓国のサポーター達は大喜び。勝てても決勝トーナメントに進めないがこの勝利は長く語り続けられるだろう。ドイツはこれで決勝トーナメントには出れず帰国となる。
前回の優勝国が次回の一次リーグ戦を突破できないのは珍しいことではない。まだ記憶も新しいフランス、イタリア、スペインそして今回のドイツ。そしてまたここ50年間のワールドカップで2回連続優勝の国はない。連続優勝の最後は1958年と62年に優勝したブラジルが最後。

私達がブラジルに来たのが1960年。当時の二世の人たちはほとんど日本語での会話ができた。近くに住む同じ歳くらいの二世の人との会話で「ペレーていう人知ってる?」「いいえ、知りませんけど」「58年のワールドカップで活躍したまだ二十歳にもならないフットボール(ブラジルではサッカーとは言わない)選手だよ。僕は世界中の人が知っていると思っていたのだが」と不思議な顔をしていた。日本では高校でサッカーの基本みたいなものを習った記憶があるが一般にはほとんど知られていないスポーツだった。

1962年、まだ私たちは田舎にいた。電気も通っていないへんぴな所で野菜作りをしていた。ワールドカップが南米のチリで開催されているのは町に行って買ってきた週刊誌で知った。
大体の試合時間も知っていたので日本から持ってきたソニーのトランジスターラジオをかけてみた。試合の実況放送があっていたがアナウンサーが何かすごいスピードで話している。さっぱりわからないがどちらがゴールを入れたかくらいはわかった。そしてブラジルが優勝したことも。
このチリでのワールドカップでペレーが試合中負傷して出れなくなってアマリウドという若い選手が代わりに出た。なんと彼は次の試合で2点を挙げ4試合に出てチェコスロバキアとの決勝戦でもブラジルの3点のうちの一点を挙げブラジル優勝に貢献した。
その時ブラジルの選手層は厚いなーと思った。
私もこの頃は物忘れがひどく人の名前など何も出てこない。よくこのアマリウドの名前が思い出せたもんだと自分で感心している。
会社にいた時は一番の話題はサッカー、月曜の朝は週末の試合の話がはずむ。それぞれがひいきチームを持っているので話の中に入るために私も昔応援していたチームの話をする。 

ブラジルの3戦目はセルビアに2対0で勝ち、E組トップで決勝トーナメントに進出。次はF組2位のメキシコと対戦する。今年のブラジルは守備も良く何かいつもより頼りになりそうだ。

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