2012年12月7日金曜日

さようなら、オスカール ニーマイヤー

一昨日5日ブラジルが世界に誇る建築界の巨匠オスカール ニーマイヤーが104歳の生涯を閉じた。つい最近までニュースなどにも元気な姿で事務所で打ち合わせをしている様子が写しだされていたのでそのバイタリティに感嘆したものだった。

彼は曲線の魔術師として知られている。下は彼の言葉である。                          
私を引き付けるのは硬く曲がらない人間によって作られた直角や直線ではなく、自由で魅惑的な曲線であり、それらは私の国の山々に見られるような、まがりくねった川れ流れのような、海の波のようなそして好きな女性の体のような曲線である。
宇宙全てのものは曲線でできている、アインシュタインの曲がった宇宙も。」

私も彼の建造物をいくつか訪れた。このブログを書き出してからは娘の住むクリチーバにありその形から「目」の愛称で知られている「オスカール ニーマイヤー博物館」。息子の住むリオの隣ニテロイにある「近代美術館」と海から望んだ「ニーマイヤーの道」と呼ばれるたたずまい。

そしてずっと昔にさかのぼるが仕事で首都ブラジリアに行ったときに見た彼が設計した種々の官庁や大聖堂。それらの建造物でブラジリアは世界遺産に登録されている。

これも出張先ミナス州の州都ベロ・オリゾンテで見たパンプーリャ湖畔にひっそりとたたずむ「サンフランシスコ礼拝堂」。

最初によく見ていて当時は彼が設計したのだとは知らなかったサンパウロの曲がりくねった「コパンビル」、サンパウロの象徴でもある。

オスカール ニーマイヤー、ありがとう!

0 件のコメント: