2013年12月22日日曜日

エスピリトサント州の水害被害


今日も雨は降り続いている。エスピリトサント州各地で川の氾濫や排水処理の不備な所で多くの家が浸水の被害を受け約25.000人が避難しているという。雨は止みそうもないからますます被害は大きくなる。先ほどテレビのニュースで流していたが大雨の数は10年単位で調べるとどんどん増えているという。地球温暖化の影響だと専門家は解説していた。一昨日ヴィトリアに住む下の息子の家に寄ってみたが前日の仕事の帰りは膝まで浸かっての帰宅だったと言っていた。海辺の街は埋め立てして造った地域もあるので満潮と大雨洪水が重なると被害が大きくなる。
私たちの家は海抜30m。近所の水はけの悪い所や低い所に水たまりはあるが浸かることはない。しかし困るのはアスファルトの層が薄いので重い車の通った後に穴があちこちにあきそれが泥水にかぶされると分からずに車がガクンと落ちてしまう。公共工事の手抜きがこんな時に暴露される。

昨日、海の近くの知人から電話があって家のすぐ近くの州道ES10が通れなくなっているのでこちらの方には来ないようにと連絡があった。それが上の写真である。海のすぐ横の道で昨日の夜は雨が降っていて見通しが悪くおまけに交通止めも何の信号もなかったので車がそのまま突っ込んで破損した様子がテレビに映っていた。幸い運転手にけがはなかったようだ。


このエスピリトサント州に降る雨、もとをたどればアマゾン地方の大西洋の湿った空気がアンデス山脈に当たりそれがアンデス沿いに南下して途中でカーブを切って大西洋に向かってミナス州を通りちょうどエスピリトサント州(くらいの幅)で大西洋に出る。この現象を気象学的にZona de convergência do Atlantico sul と呼んでいる。だからここでは大雨でも他州では天気の時が多い。テレビでこの現象を説明しているとき思い出すのが以前NHKで見たヒマラヤ山脈と日本の気象との関係。インド洋の湿った空気がヒマラヤ山脈にあたりそれが東にそれて日本に行くという話。これは全くの驚きであった。

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